2020.05.11
基礎知識
はっぴの正しい洗い方と保管方法
はっぴは普段着と違って着用機会が少ないため、洗い方や保管方法が分からない方も多いのではないでしょうか。
実際、カメオカでもこうした質問はよくお受けします。
そこで今回は、基本となる洗い方や保管方法に加え、シミの落とし方もご紹介していきます。
はっぴは、普通の衣服とは洗い方も保管方法も異なるため、正しいメンテナンス方法を覚えると安心です。
思い出として残すときの参考にもしてくださいね。
1.はっぴの洗い方
はっぴは長期保管されるケースも多いため、丁寧な管理が求められます。
洗濯表記に沿って洗い、保管する前に清潔な状態にしておきましょう。
今回は、カメオカおすすめの洗い方をご紹介した後、
洗濯機やクリーニングを使用する方法についてもお伝えしていきます。
また、シミなどの汚れがある場合は、2章を参照してください。
カメオカおすすめの洗い方
カメオカでは、手洗いを推奨しています。
プリント面を裏側にして40度以下のぬるま湯で中性洗剤を使用し、優しく洗います。
つまみ洗い・もみ洗いは繊維を傷め、プリントはがれの原因となるため避けましょう。
その後、十分に陰干しして乾かし、150℃以下の低温で、あて布をしながらアイロンがけを行います。
乾燥機は変色の原因となるため、使用しないことをおすすめします。
洗濯機で洗う
はっぴを家庭用洗濯機で洗うときは、30度以下の水温で、中性洗剤を使い弱水流で洗います。
乾燥機は変色の原因となるため、使用を控えましょう。
洗濯後は、シワにならないように形を整えた後、手洗いと同様に陰干ししてから乾かし、
あて布をして150℃以下の低温で優しくアイロンがけを行ってください。
クリーニングに出す
はっぴは汗やほこり汚れがつくため、ドライではなく水洗いが基本となります。
クリーニングから戻ってきたら、湿気が残っている可能性があるため、
完全に乾かすためにビニール袋から出して空気にあてましょう。
また、色落ちトラブルも多いため、色止め加工のオプションがあるクリーニング店を利用するようにしてください。
2.シミを発見したら叩いて落とす
はっぴにはさまざまな素材や染め方があるため、
傷めないようにタオルでシミの部分を優しく叩いて落とすようにしましょう。
濡れたタオルでシミとなっている部分をポンポンと叩いて汚れを裏側のタオルに移すイメージです。
シミが取れてきたら裏側から石けんをつけて叩き、さらに表側から水をつけたタオルで叩いて石けんを落とします。
このように、はっぴのシミを落とすときは、こすらず、強い洗剤を使わないようにします。
古くなった汚れを落とすのは難しいので、汚れを見つけたらすぐに落とすようにしてください。
3.保管するときは専用ハンガーにかけるかたたむ
はっぴを保管する際の方法としては、専用のハンガーにかける、もしくはたたむのがおすすめです。
専用ハンガーにかける
はっぴに最適な保管方法が、専用ハンガーを利用するものです。
かける部分が真っすぐになっている着物ハンガーや半纏ハンガーなどの和装専用の
ハンガーにかけると、最もきれいに保管することができます。
ただ、通常のハンガーでは、肩幅が狭いだけではなく緩やかなカーブがついているため、
はっぴの保管には向いていません。専用ハンガーがない方は、たたんで保管しましょう。
たたんで保管する
はっぴをたたんで保管する手順は6ステップに分けられます。
手順ごとに写真を用意しましたので、きれいにたたんで大切に保管しましょう。
①はっぴをシワのないようにきれいに広げる
②身丈の端をはっぴの中央に重なるようにたたむ
③袖を端に合わせて折り返す
※この時、はっぴの袖口が端から出ないように注意しましょう。
④反対も同様にたたむ
⑤縦方向に半分に折り、形を整える
⑥背中を表にし完成
4.保管するときの注意点
はっぴを収納する時は、下記の注意点に気を付けることで、きれいな状態で保管できます。
- 完全に乾燥させてから保管する
- たたんで保管するときは、ビニール袋に入れずに畳紙(たとうし)に包む
- 日焼けによる劣化を防ぐために、暗所に保管する
- 湿気によるカビを防ぐために、3~4か月に一度は陰干しをする
- 他の衣類と同様、虫食いの恐れがあるため防虫剤を使用する”
5.まとめ
今回は、はっぴの正しい洗い方と保管方法について解説してきました。
はっぴの洗い方はいくつもありますが、
洗濯表記に沿って洗い乾燥機を使わないことは、最低限意識するようにしましょう。
また、はっぴを保管するときに専用ハンガー、ない場合はたたむようにしてください。
関連記事
-
この記事が気に入ったら
いいねしよう!最新記事をお届けします。