2020.12.17

作り方

初心者でも簡単にできるはっぴの作り方を紹介!

初心者でも簡単にできるはっぴの作り方を紹介!

お祭りなどのイベントでよく見かけるはっぴは、意外と簡単に手作りできることをご存知ですか?
「アンティーク着物や帯の端布で衿を仕立てる」
「アイロンプリントや刺繍でオリジナルデザインを入れる」
などいろいろな楽しみがあるのが手作りはっぴの魅力です。
他にも、余った生地を利用してハチマキや手ぬぐいを作ったり、はっぴと同じ生地でペット用の
首輪やスタイを作ってお揃いにしたりといった楽しみ方もあります。
そこで、今回は初めてでも簡単にできるはっぴの作り方をご紹介します。

1.まずは家族のはっぴ寸法に合わせて布地をカット

はっぴ製作は布地をカットすることからスタートします。まずは自分のはっぴサイズを確認して
おきましょう。

 

子供S
5~6才

子供M
※6~9才

子供L
※9~12才

大人M
※155~165cm

大人L
165~175cm

身丈

57cm

63cm

73cm

78cm

83cm

身巾

40cm

46cm

55cm

60cm

66cm

袖付

21 cm

23 cm

24 cm

28 cm

30 cm

袖口

20 cm

22 cm

22 cm

26 cm

28 cm

袖巾

21 cm

23 cm

24 cm

28 cm

31 cm

衿巾

5 cm

5 cm

6 cm

6 cm

6 cm

衿肩あき

14 cm

14 cm

16 cm

18 cm

18 cm

 

各自のサイズを確認できたら、以下の詳細サイズ表を参考にして、布を4パーツに切り分けていきます。

 

子供S

子供M

子供L

大人M

大人L

1.身丈

120cm

132cm

152cm

162cm

172cm

2.身巾

43cm

49cm

58cm

63cm

69cm

3.袖付

45cm

49cm

51cm

59cm

63cm

4.袖口

43cm

47cm

47cm

55cm

59cm

5.袖巾

25cm

27cm

28cm

32cm

35cm

6.衿の長さ

149cm

161cm

181cm

191cm

201cm

2.7ステップでカンタン!はっぴの作り方

各パーツに切り分けたら、次は縫い合わせていきましょう。コツは、布を折ったり縫ったりする
工程で都度アイロンをかけること。仕上がりが断然キレイになります。
今回は、7つの工程に分けてご紹介します。

①.カット生地にほつれ止めをかける

まず、パーツ分けした4枚の生地それぞれの端にほつれ止めを施します。もしロックミシンが
あればかがり縫いを、なければ通常のミシンでジグザグ縫いをかけます。

 

②.身頃をカットする

身頃を縦半分におり、折り目側の端に「衿肩あきの2分の1cm×身丈の2分の1cm」で線をつけて
裁断します。例えば、大人Mは衿肩あき18cm×身丈162cmですので、9cm×81cmになります。

③.袖下と袖口を縫う

袖のパーツを中表(布の表側と表側が合わさる)に半分に折り、袖下(5番部分)に当たる布端を
揃えます。縫い代1cmを残して縫い合わせ、筒状にします。

 

続いて、袖口の布端をはじめ1cm、次は1.5cmで三つ折りにしてぐるりと回しながら縫います。

 

④.身頃に袖を縫い付ける

身頃の表側を上にして広げ、そこに表に返した片方の袖を載せます。でき上がり時のように
袖が身頃の外側にはみ出している状態ではなく、身頃の内側に収まっているように重ねるのが
ポイントです。
肩山の位置と、袖付部分の布端がぴったりと合った状態で身頃と袖が重なるよう調整したら、
筒状になっている袖をぐるりと回転させながら袖付部分を縫い合わせます。
もう一方の袖も同様に身頃と縫い合わせます。

⑤.身頃の脇と裾を縫う

次に前後身頃の脇線を縫い合わせます。身頃を肩山から中表に折り、前後身頃の脇線を揃えたら、
袖を1cmくらい含めて裾まで一気に縫います。片側の脇線を縫ったらもう片側も同じように進めます。

両脇を縫い上げたら、裾を袖口と同じように三つ折りにして縫い、端の処理をします。
ここまで終わったらはっぴを表に返しておきましょう。

⑥.衿を1cm折ってアイロンをかける

表に返すと既に羽織れる形になっていますので、最後に衿をつけていきます。

衿の縦の布端を両側から1cmずつ内側に折り、更に縦半分に折ってアイロンで押さえ、
折り目をしっかりとつけます。この際、身頃側にもアイロンをかけて整えておきましょう

⑦.身頃に衿をつけて完成

折り目をつけた衿を、後ろ身頃の背中の中心と衿の中心を合わせてマチ針で止めます。

衿で身頃の端を包むようにし、一方の端から肩方向へ、そのままもう一方の端へと一気に
ぐるっと縫い付けます。これではっぴの完成です!

3.手作りはっぴにおすすめの生地

はっぴに用いられることの多い代表的な生地4種類をご紹介します。厚み、軽さ、強度、光沢などが
それぞれに異なりますので、目的に合わせて選びましょう。

スエード

はっぴ作りに使われるスエード生地は、皮革製品のスエードとは別物でポリエステル100%の
生地です。比較的安価なため薄手で柔らかく、ほどよい光沢があります。
踊りの衣装用など、華のある輝きがほしい場合に向いています。

トロマット

トロマット生地もポリエステル100%の生地です。安価ながらほどよい厚みがあり、はっぴ用の
生地として人気があります。光沢を抑えた風合いで、さまざまな形状のはっぴに使用できます。

Gポプリン

Gポプリンは綿100%で作られており、はっぴでは主流の生地です。厚みや張りが程よくあるため
加工しやすく、初心者の手作りはっぴにもおすすめできます。

シャークスキン

シャークスキンも綿100%の生地ですが、Gポプリンよりも厚みがあり、やや高価です。
凹凸感のある表面がサメ肌のような質感で、高級感があります。品質にこだわってはっぴを作り
たい時におすすめといえます。

4.はっぴの作り方に悩んだら業者を頼るのも手

手作りはっぴは自信がない、忙しくて作れないといった場合には、小ロット注文にも対応可能な
オリジナルはっぴ製作会社に依頼するという方法もあります。
業者は複数枚オーダーしなきゃいけないというイメージがありますが、サイズ違いや色違いで
5枚以上頼めば製作できる会社も少なくありません。
製作会社に依頼すれば、刺繍やプリント加工などで本格的なオリジナルデザインを入れられる
メリットもあります。フルオーダー方式なら、地域ごとの慣習や決まりごとにも沿って
製作してくれるので安心です。

5.まとめ

はっぴは出来合いのものを買うだけではなく、手作りするという方法もあります。
使用目的に見合った生地を選んだら、あとは基本的にパーツに切り分けたものを縫い合わせて
いけばOK。オリジナルはっぴは直線が多く、作り方はとてもシンプルです。
それでもやはり手作りは不安ということであれば、業者への依頼も検討してみましょう。
オリジナリティあふれるはっぴでイベントも気持ちも盛り上がるはずです。