2022.05.04

基礎知識

消防法被は自宅で洗濯できる?洗濯から仕上げまでの流れを解説

消防法被は自宅で洗濯できる?洗濯から仕上げまでの流れを解説

消防法被を使用したあと、自宅で洗濯してもいいのか迷う方もいるでしょう。
消防法被は間違った方法で洗濯すると、色落ちしたり印刷部分が取れたりすることがあるので注意
しなければいけません。今回は、消防法被の洗濯から仕上げまでの流れを解説します。

消防法被は自宅で洗濯できる?

消防法被は染物製品であるため、自宅で洗濯することが難しいと考える方も多いでしょう。
しかし、正しい方法で洗濯すれば消防法被は自宅で洗えます。

手洗いはもちろん、法被によっては洗濯機を使用することも可能です。
ただし、自宅で消防法被を洗濯するときは洗濯表示を確認しましょう。

洗濯表示には、適した洗い方やアイロンの適温などが細かく記載されています。
洗濯表示を確認したうえで消防法被を洗えば、失敗のリスクを回避できるでしょう。

消防法被を洗濯するタイミング

消防法被は頻繁に着用するわけではないので、洗濯のタイミングが分からない方も多いはずです。
また、何度も洗うと色落ちや型崩れが起こる可能性もあるため、心配に感じることもあるでしょう。

消防法被を洗うタイミングは、衣服と同じように着用したらすぐに洗濯が基本です。
特に汗をかいたときは、その状態でしばらく放置すると色移りする危険性があります。

また、消防法被は着用後すぐに洗濯したほうが汚れは落ちやすいです。
消防法被を着用したあとはすぐに洗うようにしましょう。

消防法被の洗濯から仕上げまでの流れ

消防法被は自宅でも洗濯できますが、洗い方を間違えると色落ちや型崩れの原因になります。
少しでも長くお気に入りの消防法被を着たいのなら、正しく洗うことが大切です。

ここでは、消防法被の洗濯から仕上げまでの一連の流れをまとめました。
消防法被の洗濯で押さえておきたい流れは、以下のとおりです。

  • 色落ちチェック
  • 洗濯方法
  • 洗剤
  • 乾燥方法
  • アイロン仕上げ

各工程で注意したいポイントも説明しているので、消防法被を洗濯するときの参考にしてください。

色落ちチェック

消防法被を洗濯するときに注意したいのは、色落ちです。消防法被は一度色落ちすると元の状態に戻せ
なくなるので、自宅で洗濯するときは注意しなければいけません。

消防法被を洗濯するときは、名入れの印刷部分の色落ちチェックを行いましょう。
消防法被の色落ちを確認する方法は、まず汚れても問題ないタオルを用意して水で濡らします。
濡れたタオルで名入れの印刷部分をトントンと軽く叩きましょう。

タオルに色が付いてしまう場合は、洗濯時に色落ちする可能性が高くなります。
色落ちする可能性が高い消防法被は、自宅での洗濯は控えてクリーニングに依頼しましょう。

洗濯方法

消防法被を洗濯するときは、衣服と同じように「洗い」「すすぎ」「脱水」の順に進めて問題ありません。

全自動洗濯機の場合は、乾燥まで自動で行ってくれるものも多いですが、脱水までにしましょう。
消防法被を乾燥させると、高温により生地が縮んでしまうことがあるからです。

洗濯機の設定は、Tシャツやスウェットなどカジュアルな衣類を洗うときと同じ設定で問題ありません。
しかし、洗濯機で洗うとき生地が傷まないか心配に感じることもあるでしょう。

このような場合は、しわや色落ちなどを防ぎながら優しく洗う「おしゃれ着洗い」で洗濯することを
おすすめします。

また、消防法被を洗濯するときは、ほかの衣類と一緒にまとめて洗ってもいいのか悩む方もいるでしょう。
しかし、消防法被によっては他の衣類に色移りする可能性があります。

トラブルを避けるためにも、洗うときは消防法被単独で洗濯しましょう。
洗濯機で洗うのが不安な方は、手洗いで軽く押し洗いする方法もあります。

洗剤

一般的な衣類は、基本的に弱アルカリ性洗剤を使用する家庭が多いです。
しかし、消防法被を洗濯するときは、中性洗剤を使用するようにしましょう。中性洗剤とは、アルカリ性と
酸性の中間に位置する性質を持つ洗剤のことです。

中性洗剤は高い洗浄力があるものの、衣類を傷つけず緩やかに汚れを落としていきます。
生地への刺激が少ないため、生地を傷めることなく洗える中性洗剤を選ぶのがおすすめです。
それでも色落ちが心配な方は、おしゃれ着用の洗剤を使用しましょう。

また、消防法被を洗濯するときは、漂白剤や漂白剤入りの洗剤は絶対に使用しないでください。
漂白剤や漂白剤入りの洗剤を使うと、消防法被が脱色してしまう恐れもあります。

特に、本染めの消防法被で漂白剤を使用すると、化学反応を起こして変色する可能性があるので注意
しましょう。

乾燥方法

洗濯機は、乾燥機能があるものも多く、乾燥機能がある洗濯機は洗濯から乾燥まで行えるので面倒な手間が
省けます。しかし、消防法被は肌触りを良くするために生地を柔らかく織ってあることがほとんどです。
乾燥機を使用してしまうと、一般的な衣類以上に縮んでしまうことがあります。

消防法被は、乾燥機を使用せず陰干しするようにしましょう。陰干しとは、直射日光を避けて日陰で衣類を
干すことです。消防法被の洗濯が終わったら、形を整えて干します。

消防法被を干すときは、裏返しにして干しましょう。裏返しに干すことで、折り目部分の色抜けを防げます。

また、自宅に風通しが良く日干しできる場所がない場合は平干しでも問題ありません。
平干しとは、衣類を平らに置いて乾かすことです。平干しは重力を感じさせることなく干せるので、
柔らかい生地を使用した消防法被を乾かすときに適しています。

アイロン仕上げ

きれいな状態で消防法被を保管したいときは、アイロンを使用してシワを伸ばしましょう。
消防法被にアイロンをかけるときは、内側からかけていきます。また、外側から印刷部分にアイロンを
かけるときは、必ずコットン素材の布を当てましょう。

もし、生地にポリエステル素材が使用されている場合は温度に要注意です。
ポリエステル素材は一定の温度を超えると生地が溶けるので、低温から徐々に温度を上げていくように
しましょう。

アイロンがけでシワを伸ばしたら、きれいにたたんで直射日光を避けられる場所で保管します。

まとめ

消防法被は、自宅でも手洗いや洗濯が可能です。
特に夏に消防法被を着用した場合、大量の汗が染み込んでいることも多くあるため、この状態で放置
すると色移りする可能性もあります。

そして、消防法被は着用したあとに洗濯したほうが汚れは落ちやすいのです。
だからこそ、消防法被を着用したらすぐに洗濯しましょう。

しかし、間違った方法で消防法被を洗濯すると、型崩れや色落ちなどのリスクもあります。
消防法被の洗濯から仕上げまでの工程をしっかり確認して、正しく洗濯しましょう。