2022.02.15

基礎知識

法被ファッションにマナーはある?正しい着方やおすすめの小物

法被ファッションにマナーはある?正しい着方やおすすめの小物

法被は羽織るだけで着こなしは完成しますが、着方にマナーがあるのか気になる方も多いはずです。
実は、法被を着る時はいくつかポイントがあります。そこで今回は、法被ファッションのマナーや正しい着方を確認しましょう。

法被ファッションにマナーはある?

法被の着こなしを楽しむときは、マナーをきちんと守って着用することが求められます。
例えば、神をまつる神事に参加する場合は、鯉口シャツや股引きを合わせるのが基本です。
ミニスカートや胸元が大きく開いたトップスなど、肌の露出が多くなるアイテムの着用は極力避けなけ
ればいけません。
しかし、イベントや祭りなどカジュアルな場面では決まったルールはないため、着こなしを
アレンジする人も多くいるようです。特に、女性はアレンジの幅が広いため、合わせるアイテムを
変えるだけで雰囲気がガラリと変わることもあります。
いつもの着こなしに飽きたら、インナーやボトムス、小物で変化をつけるのがいいでしょう。

法被の正しい着方

法被を着用するときは、着方にも注意が必要です。特に厳かな神事で法被の着方を間違えると、
恥ずかしい思いをすることもあります。また、初めて法被を着る方は、どのようなインナーやボトムスを
合わせるべきか悩むこともあるはずです。ここでは、法被の正しい着方や適したインナーやボトムスを
ご紹介します。

男女関係なく左衿が上になる

法被は、左衿が前になるのが正しい着方です。一般的な洋服の場合、自分から見て男性は左衿、女性は
右衿が上になるように身頃を重ねます。しかし、法被の場合は性別に関係なく、左衿が上になるように
重ねるのが基本です。
特に、女性はいつもの癖で右前を上に重ねてしまうことがあります。法被だけでなく、和装全体に
用いられる決まりごとなので正しい着方を覚えておきましょう。

子ども用の法被も大人と同じ着方

イベントや祭りなどで、子どもが法被を着る機会もあるでしょう。子ども用の法被も大人と同じく、
左衿が上に来るように重ねるのが一般的です。子どもは法被の正しい着方が分からないことも多いので、
親が注意して見てあげる必要があります。
ただし、近年は一般的な着こなしをアレンジして着用することも多いようです。
神聖な神事の場合は合わせるアイテムに注意が必要ですが、イベントや祭りなどカジュアルな場面では
アレンジを楽しむのもいいでしょう。

法被に適したインナーとボトムス

神事に参加する場合、インナーに鯉口シャツやダボシャツを合わせるのが一般的です。しかし、
イベントや祭りなどカジュアルな催しであれば、タンクトップやTシャツを合わせても問題ありません。
派手な色や柄を合わせてコーディネートにワンポイント添えたり、スカーフや手ぬぐいを衿元に巻い
たりしてアレンジした着こなしにするのもいいでしょう。
一方、ボトムスは、股引や半股引き、ダボパンツを合わせるのが一般的です。
ただし、イベントや祭りなどカジュアルな催しでは、法被にジーンズやスエット、チノパンなど
動きやすさを重視したボトムスを合わせても問題ありません。
法被スタイルにアレンジを加えたいなら、鮮やかなカラーや柄のアイテムを合わせてみるのも
いいでしょう。
また、法被にはインナーやボトムス以外に小物も合わせられます。小物を合わせれば粋な装いが
完成するため、おしゃれな着こなしをしたいなら積極的に取り入れたいアイテムです。
小物には、腰に巻く帯や頭に巻く鉢巻や手ぬぐい、足元には足袋や雪駄などさまざまなものが
あります。小物をうまく活用して、個性あふれる着こなしを楽しみましょう。

法被ファッションに入れたい小物3選

 

法被スタイルに小物を差し込めば、粋な着こなしが完成します。ただ、どのような小物を合わせれば
いいか分からない方も多いはずです。
法被ファッションのワンポイントアイテムとして活躍してくれる小物には、ハチマキ・帯・足袋が
あります。それぞれの特徴や合わせ方を確認していきましょう。

1.粋な雰囲気になる「ハチマキ」

法被ファッションにハチマキを巻けば、一気に粋な着こなしが完成します。ハチマキがなければ、
頭にかぶる手ぬぐいを使用するのもおすすめです。
ハチマキや手ぬぐいはカラー展開が豊富なので、差し色になる鮮やかな色を合わせたり、法被と同系色の
ものを合わせてコーディネートに統一感を持たせたりなど、さまざまな合わせ方があります。
また、ハチマキや手ぬぐいの締め方やかぶり方にはさまざまな種類があります。
例えば、女性なら「くわがた」「道中かぶり」、男性なら「喧嘩結び」「喧嘩かぶり」などが
おすすめです。
締め方やかぶり方で見た目の印象も大きく変わるため、その日の気分に合わせてファッションを
楽しめます。初心者でも簡単に実践できるものも多いので、気になる方は挑戦してみましょう。

2.着こなしの差し色になる「帯」

帯は、法被を重ねた上から腰に巻く帯状のアイテムのことです。帯はカラーや柄の展開が豊富なので、
鮮やかな色や目を惹く柄を選べば法被ファッションの差し色として活躍してくれます。
逆に、法被と同色系でまとめれば着こなしに統一感が出るため、シックなスタイルが完成するでしょう。
また、帯は着こなしにアクセントを付けてくれるだけでなく、法被がはだけるのを防ぐ効果もあります。
イベントや祭りで踊ったり激しく動いたりしても法被の崩れを最小限に抑えられるため、
イベントや祭りに集中できるのは嬉しいポイントです。

3.足元から印象を変える「足袋」

伝統的な祭りをする地域では、昔の名残で足袋を履くことがあります。
足袋は必ず法被に合わせなければいけないものではありませんが、足元に足袋を差し込めば粋な
スタイルの完成です。
足袋の色も白や黒、紺などシックな定番色から、パッと目を惹く柄などバリエーションも多くあります。
足袋の色や柄の選び方によって雰囲気も大きく変わるため、法被ファッションをより楽しめるでしょう。

まとめ

法被は洋服の上から羽織るだけで着こなしは完成しますが、着方には決まりごとがあります。
法被の着方を間違えると、イベントや祭りの当日に恥ずかしい思いをするので注意しなければいけません。
また法被は、自分から見て左衿を前に重ねるのが正しい着方です。性別や年齢に関係なく、左前が上に
なるので法被を着用するときは注意しましょう。
そして法被に合わせるインナーやボトムスは、祭りの種類によって適したアイテムを選ぶことが大切です。
最低限の決まりごとを守って、法被ファッションを楽しみましょう。