2020.07.21

基礎知識

はっぴの帯の基本知識~種類や色、結び方、収納方法~

はっぴの帯の基本知識~種類や色、結び方、収納方法~

はっぴはただ羽織るだけでなく、帯を巻くと粋に見えて本格的なお祭りの雰囲気を楽しむことができます。
ただ、はっぴを着る機会はそう多くないため、帯の種類や選び方、お手入れ方法が分からないという方も
多いのではないでしょうか。そこで今回は、はっぴの帯の種類や色の選び方、お手入れ方法について
詳しく解説していきます。

1. はっぴの帯の種類

はっぴの帯は主に次の3種類があります。それぞれの特徴やメリットを見ていきましょう。

角帯

角帯は、はっぴに良く使われるメジャーな帯で、男帯であるものの女性でも使用することができる
定番アイテムです。細めの平ぐけ帯なども角帯の一種とされています。
結ぶだけで小粋な雰囲気を演出できるため、伝統的なお祭りスタイルを好む方におすすめの帯です。
また、角帯は扇子を差し込んだり、巻き付けて巾着袋を付けたりと、帯以外のお祭りアイテムを
一緒に楽しめるため、着こなしのバリエーションが広がるのが嬉しいポイントです。

巻き帯

角帯より簡単に結べる巻き帯は、バリエーション豊かでおしゃれな印象を与えてくれます。
華やかなので女性人気が高く、ラクに結べるもののほどけづらいのが特徴です。
また、女性はトイレに行くたびに帯をほどく必要があるため手間がかかりますが、巻き帯は簡単に
帯を締められるため、こういった点からも女性からの人気があります。
簡単に手間をかけずに帯を巻きたい方、おしゃれなお祭りスタイルを好む方に向いている帯です。

ワンタッチ帯

最近人気が高まっているのがワンタッチ帯です。
ワンタッチ帯は、腰に巻いて輪に通し、マジックテープで固定し、結び目をずらすと簡単に貝の
口結びができるというもので、中には、マジックテープで固定することなく履くだけで簡単に
帯を締められるものもあります。そのため、手軽さを重視したい人におすすめの帯といえるでしょう。

2.はっぴと反対色の帯を選ぶとおしゃれ

帯にはさまざまな模様や色があるため、どの色を選べば良いのか迷う人も多いと思いますが、
選び方のポイントはひとつ。はっぴの色とコントラストを楽しめるカラーを選ぶのがおすすめです。
例えば、はっぴが青や黒といった濃い色なら白などの淡い色の帯を選び、反対に白やベージュの
はっぴには茶や紺などの濃い色を合わせるとおしゃれに見えます。
はっぴをおしゃれに着こなしたい場合には、はっぴとは反対色の帯を選ぶようにしましょう。

3.はっぴの帯の洗濯方法

帯は型くずれしやすいので、目立った汚れがなければ毎回洗濯する必要はありません。
それでもなんとなく帯の汚れが気になる場合は、クリーニングで丸洗いをしてもらうとキレイになります。
ただ、帯にシミが付いた場合は、丸洗いではなく、必ず染み抜きコースを依頼するようにしましょう。
また、シワができている場合は、帯をタオルやハンカチで包み、裏側から手でシワの部分を優しく
伸ばしていきます。この時、表面は厚手の布、裏面は薄手の布で包むとよりきれいにシワをのばせるので
おすすめです。シワがとれたら、和装ハンガーなどにかけて形を整えると、きれいに長く使い続けられます。

4.はっぴの帯の収納方法

はっぴの帯は、はっぴと同様に日常的に着用するものでないため、一度使うと長期間保存するケースが
多いものですが、長期間はっぴの帯をたんすに仕舞った場合、異臭や菌が発生する可能性があります。
保管する前は、完全に乾燥させてから保管し、菌の繁殖を防ぎましょう。ただし、日光に当てて
乾燥させると帯が劣化する可能性があるため、陰干ししてから暗所に保管する必要があります。
また、乾燥させた後はすぐに収納するのではなく、畳んでから1日程度外に置いておくことで、
確実に乾燥させることが可能です。収納場所はなるべく湿気がある場所を避けつつ、
衣類を詰め込みすぎないように注意しましょう。

5.まとめ

今回は、はっぴの帯の基本知識について解説しました。帯の種類としては、角帯・巻き帯・
ワンタッチ帯があります。それぞれの種類で印象や特徴、結びやすさなどが異なっているため、
はっぴを着る際は、自分にあった種類の帯を使用することが大切です。また、
帯選びで迷う色のチョイスですが、はっぴの色とコントラストを楽しめるカラーを選ぶのがおすすめです。
はっぴをおしゃれに着こなしたい場合には、帯の色ははっぴと反対色の帯を選ぶようにしましょう。
使用し終わった後の帯は汚れがなければ毎回洗濯する必要がありません。シミが気になる場合に
クリーニング店で染み抜きをし、なんとなく汚れが気になれば丸洗いを依頼することがおすすめです。
収納時は、完全に乾燥させる必要があるなど、帯をキレイな状態に保つためのポイントがあります。
こうした基本知識を把握しながら、はっぴの帯を使用するようにしましょう