2020.07.27

基礎知識

正しいはっぴの着方とおしゃれに着こなすコツ

正しいはっぴの着方とおしゃれに着こなすコツ

はっぴは、お祭りやイベントで羽織る和装ですが、着用する機会が少なく、
正しい着方が分からない方も多いのではないでしょうか。また、学園祭やフェスなどで
羽織る方は、個性的な着こなしができるアレンジ方法を知りたいですよね。
そこで今回は、はっぴの正しい着方と、おしゃれなアレンジ方法について詳しくご紹介していきます。
正しいはっぴの着用方法を知りたい方、自分だけの着こなしを見つけたい方は参考にしてみてください。

1.はっぴの着こなしで印象アップ

はっぴは羽織るだけではなく、着方や合わせるグッズによって印象が大きく変わるアイテムです。
例えば、羽織るだけというパターンは、地域のお祭りなどでもよく見かけるものの、
帯の有無などによってその印象が変わります。
次の章から、和装としての正しい着方と、アレンジ方法について詳しく見ていきましょう。

2.はっぴは「右前」が正解

お祭りなどではっぴを着て帯をしめるとき、襟は自分から見て左を上にするのが
正しい着用方法です。
洋服だと男女の違いによって着方が異なる場合がありますが、はっぴは男女で共通です。
自分から見て左側の襟を上にするものの、対面で見ると右側の襟が前に見えるため、
これを和装用語で「右前」と呼んでいます。
子供用のはっぴも、襟は「右前」で問題ありません。
着方を教えてあげるときは、自分から見ても相手から見ても「右側が手前」
と教えてあげましょう。

3.はっぴに合わせるグッズ

はっぴは中に着るインナーや帯、手ぬぐいといったグッズによっても印象が変わります。
はっぴに合わせるグッズについて詳しく見ていきましょう。

定番の着こなし

「はっぴの中に何を着ればいいかわからない」というときは、
鯉口シャツと股引を着用すると和装として見栄えの良い、定番の着こなしになります。
鯉口シャツとは、襟がなくぴったりとした七分袖のもので、
袖口が鯉の口のようにすぼまったシャツのことを指します。
より本格的な着こなしを楽しみたい方は、鯉口シャツの上に腹掛をつけると良いでしょう。
ボトムスには股引(ももひき)を履くのが伝統的です。
とくにお祭りのときには、鯉口シャツに股引という定番の着こなしが、
雰囲気にぴったり合います。

 

自由な着こなしも楽しめる

会社でのイベント用・町内会のお祭り用・学園祭用・店頭販売ユニフォーム用
などの用途ではっぴを着用する場合、合わせるグッズに細かくこだわる必要はありません。
例えば、

  • はっぴのみ羽織る人
  • はっぴと帯だけの人
  • はっぴ・帯・手ぬぐいの3点セットを揃える人など

様々なパターンがあっても問題ないといえるでしょう。
また、お祭り用品を全部揃えるとなると出費もかさんでしまいます。
そうなると、敷居も自然と高くなるため、仲間内だけで楽しむ場合や正装が必要ない場合は、
一式全て揃えなくても構いません。
まずは最低限の用意で初めてみてはいかがでしょうか?

4.おしゃれ度があがる上級者の着こなし

もう少しカジュアルにはっぴを自分らしく着こなしてみたい、という人は、
次の3つの方法を試してみましょう。

袖をまくる

お祭りや学園祭などではっぴの袖をまくると、元気で活発な印象を与えるコーディネートになります。
特にはっぴには袖が長いタイプが多いため、暑い夏にもおすすめの着こなしです。
また、小さめにまくる、ゆったりと数回まくるといった袖のまくり方でも印象が変わるため、
自分の好みに合わせて色々試してみてもいいかもしれません。

インナーを工夫する

学園祭やライブで羽織る場合は、それぞれのイメージに合わせてインナーを工夫してみましょう。
派手なデザインや少し露出するようなインナーでも、
はっぴを着ればバランスが良くなり、個性的なファッションになります。
手軽なインナーの例として白や黒のTシャツがおすすめですが、柄が派手なものであっても、
みんなで着ると統一感が出るため素敵な思い出を残せるでしょう。

半襟をつける

お気に入りのスカーフや手ぬぐいを襟の内側にまく「半襟」は、周りと差をつける上級者の着方です。
印象が変わりおしゃれに見えるだけでなく、はっぴの襟が汗などで汚れるのを防ぐ役割も担ってくれます。
手ぬぐいの柄だけでも印象が大きく変わるため、はっぴを着る際には実践してみましょう。

5.まとめ

はっぴは着方や合わせるグッズによってガラリと印象が変わります。
正しい着方は、襟を自分から見て左上、相手から右上にする「右前」で、
中に鯉口シャツと股引を合わせるのが定番の組み合わせですが、
イベントやライブ、学祭などでは、思い思いのグッズを合わせてみましょう。
周りに差をつけたいという人は、袖をまくる、インナーを工夫する、
半襟をつけるといった方法がおすすめです。性別や年齢ではっぴの着方に大きな違いはないものの、
目的に合わせて着こなし方を考えることで、よりお祭りやイベントを楽しむことができます。