2020.11.17

基礎知識

【女性向け】はっぴアレンジコーデ!正しい着方と着こなし紹介

【女性向け】はっぴアレンジコーデ!正しい着方と着こなし紹介

最近、お祭りやイベントで、気軽にはっぴを着る女性が増えています。伝統的に帯を巻いて楽しむ人、
はっぴを羽織って派手なインナーを目立たせる人などアレンジ方法は人それぞれです。
アレンジ方法といっても色々な着こなしがあるので、さりげなくオシャレしたい人、
華やかに演出したい人それぞれがピッタリのアレンジコーデを見つけられるでしょう。
今回は、正しいはっぴの着方とおしゃれな着こなし方法を解説します。

1. はっぴの着方は男性・女性・子どもで変わらない

はっぴを含めた和装は、基本的に「右前」と呼ばれる形が正しい着方です。
右前とは左衿を上に重ねた形で、相手・自分どちらから見ても右側の衿が手前に来ることからそう
呼ばれています。
一般的な洋服の場合、自分からみて男性は左側を上に、女性は右側が上になるように重ねるのが
正しい着こなし方法ですが、はっぴの場合は男女ともに違いはなく、子どもも同様です。
年齢・性別問わず、右前が正しいはっぴの着こなしとなります。
ただ、堅くないお祭りやイベントでは少し変わった着こなししてアレンジする人が増えています。
特に、女性のはっぴアレンジは幅が広く、コーディネートを少し変えるだけで雰囲気がガラッと
変わります。
今回は、はっぴファッションをより華やかにする女性向けの着こなし方を詳しく見ていきましょう。

2.はっぴのインナーデザインを個性的に

はっぴのイメージを崩さずに手っ取り早くアレンジする方法として、インナーを変える方法があります。
インナーのデザイン性を活かした着こなしをご紹介します。

派手な色や柄のTシャツを着る

イベントや学園祭などではっぴを羽織って着用する場合、一番簡単な着こなしアレンジは中に着る
Tシャツのデザインを工夫することです。インナーの色や柄によって雰囲気を変えられます。
少し派手なTシャツでも、はっぴを羽織れば統一感がでます。
学園祭などのイベントでは、チームでお揃いのオリジナルTシャツを作り、
はっぴと合わせるのもおすすめです。

腹掛・股引は華やかなデザインをチョイス

はっぴの伝統的なインナーである腹掛と股引は、シンプルなデザインが多く、アレンジしにくい
アイテムだと思いがちですが、実は、腹掛と股引を変えると大きくイメージを変えることができます。
既製品だと、無地や白のものが多いため、同じデザインで統一し、オリジナルで作ると目を引く
ファッションになります。華やかな柄の多い浴衣用の布地を利用してアレンジすると、
目立っておしゃれなはっぴコーデに仕上がるでしょう。

 

3.ワンポイントアイテムで個性的な着こなしを

はっぴは、少しの工夫で周りと差をつける着こなしが可能です。
この章では、ひとつアイテムを加えてコーディネートアレンジする方法をご紹介します。

スカーフを半襟として取り入れる

お気に入りのスカーフや手ぬぐいを衿の内側に巻くと、「半襟」を作れます。
本来、はっぴの半襟は、衿を汗などで汚してしまわないために手ぬぐいを細くたたんで入れるものでした。
しかし、今はおしゃれを目的として取り入れられることも少なくありません。
手ぬぐいにお気に入りの柄がなくても、スカーフには洋風な柄もあるため、アレンジの幅は非常に広い
といえます。派手な着こなしに抵抗はあるが、みんなとは少し違ったコーディネートをしたい!
という人は、半襟でさりげないおしゃれに挑戦してみましょう。

ひざ下の「血止め」で華やかに

はっぴに合わせる祭り用品には「血止め」と呼ばれるアイテムがあります。

 

江戸時代に飛脚たちが長距離を走る際、うっ血を防止するために生まれたものが血止めですが、
今ではシンプルになりがちな足元を華やかに演出してくれる、お祭り用のファッションアイテム
として大活躍。
ボトムカラーの反対色を選ぶと目立って周りと差をつけられるでしょう。
基本的な血止めのつけ方は簡単です。ひざ下に2周させて固結びをし、2本のひもの先端をねじって
巻いてあるひもに挟むだけで完成します。アレンジとして、編み上げサンダルのようにレースアップ調
に編み上げて仕上げるのもオススメです。

4.冬にオススメ!重ね着風アレンジ

冬にはレイヤード風の着こなしが見た目もあたたかく、こなれ感も演出できるでしょう。
では、細かいアレンジ方法を紹介します。

内半纏(うちばんてん)を取り入れてみる

内半纏(うちばんてん)とは、メインとなるはっぴの下にもう1枚重ねて着る、遠州地方のお祭りでよく
見られる着方です。内側のはっぴは右前できっちりと帯を巻き、
その上からもう1枚はっぴを羽織ります。
内側のはっぴには自由なデザインを取り入れ、羽織でまた別の柄を組み合わせる柄×柄の上級者向け
コーデです。個性を主張しやすく、デザインも含めて色々な着回しを楽しめるでしょう。

はっぴ専用のアウターを羽織る

冬の寒い時期になると、はっぴの上にコートなどのアウターを着ることがあります。
自前のコートだとせっかくの和の雰囲気が台無しになってしまうでしょう。
この場合は、和の雰囲気を壊さないように、はっぴ専用のアウター「被布(ひふ)コート」を選ぶのが
おすすめです。お祭り専用のアウターである被布コートは、防寒用、防雨用、ファッション用と
幅広い用途があり、薄手のものもあるため、春や秋などの季節の変わり目や梅雨の時期にも
ひとつ持っておくと便利です。

5. まとめ

はっぴの着方は男女や子どもといった性別や年齢による違いはなく、右前が正しい着方です。
この右前を踏まえつつ、今はアレンジを施して着ている方が多く、中でも女性は色々なコーディネート
を楽しむ方が増えています。
インナーのTシャツや腹掛・股引をオリジナルで作る、半襟や血止めといったアイテムで工夫する、
内半纏や被布コートなどで重ね着風に楽しむなど、おしゃれにはっぴコーデをアレンジする方法が
たくさんあります。
はっぴを活用したファッションで自分なりの楽しみ方を見つけてみましょう