2020.03.10

基礎知識

刺繍でオリジナルワッペン!その特徴や魅力

刺繍でオリジナルワッペン!その特徴や魅力

オリジナルワッペンを作る目的は、ロゴやナンバー、イラストといった「こだわりのデザインをよりきれいに見せたい」
など様々だと思います。そうした目的にぴったりの加工方法が「刺繍」です。
刺繍デザインには、立体感・高級感があり、洗濯しても崩れにくい耐久性の高さも魅力です。

今回は、オリジナルワッペンの特徴や魅力、さらに長く使うためのお手入れ方法をご紹介します。

1.刺繍で作るオリジナルワッペン

「ワッペンと言えば刺繍デザイン」と言われているのをご存知でしょうか?

ワッペンと刺繍は、それぞれの素材が馴染みやすく非常に相性がいいです。刺繍糸が表現してくれる繊細な色味やオリジナリティなどは、刺繍だからこそ出せる魅力といえるでしょう。

2.土台となる生地はさまざま

まずは、刺繍を施す土台となるワッペンの生地についてご紹介していきます。ここでは、主に使われる4つの生地をみていきましょう。

アーバンツイル

アーバンツイルは、生地の表面にデコボコがないため、細かい文字でも表現しやすい生地です。
ポリエステルが主な素材として使われており、高強度で管理しやすい特徴があります。
そのため、作業着や制服などに適している生地で、シワがつきにくいのもメリットです。

エンブロンクロス

エンブロンクロスは、生地自体に光沢感があり、一見刺繍を施しているように見えるため、上品さや高級感を演出したいときにおすすめです。主な素材はナイロンで、アーバンツイルに比べると耐久性は劣ります。

フェルト

やわらかい雰囲気で、衣類にも馴染みやすいのがフェルトです。刺繍でかわいらしいイラストのデザインなどを施したい時におすすめします。

注意点としては、細かいデザインの刺繍には不向きであることと、土台の強度もアーバンツイルやエンブンクロスと比較すると、少し弱いことです。

反射素材

反射素材は、夜間に使用するときに便利な光の反射機能がついた土台です。暗い場所でワッペンに光が当たると刺繍がふっくらと浮き上がって見えます。

基本的に色が限られているため、社名やメンバー名など、文字だけの刺繍で使用する機会が多いです。

3.印象が大きく変わる糸の色

ワッペンに刺繍デザインを施すときの最大のポイントは、糸の色です。選ぶ糸の色によって、やわらかい印象やしっかりとした印象など、1色違うだけでも大きく変わります。

基本的には3色の糸をベースにデザインを作ります。4色以上の糸を使ってデザインすることもできますが、費用が上がりやすいです。また、ロゴや文字、土台に合わせた枠の色(糸)にこだわることで、よりオリジナリティの高い、高級感溢れるワッペンを作り上げることができます。

ひとつのワッペンに使用できる糸の色の上限は、業者によって異なります。4色以上など、多くの色を使用したい場合は、業者に最大の何色まで使用できるか事前に確認しましょう。

4.刺繍デザインの加工法

刺繍には主に「2D加工」と「3D加工」の2種類があります。2D加工が一般的な加工法で、近くで見るとしっかりと立体感の出る加工法です。また3D加工は、2D加工よりさらに文字が浮き出て見えます。

ワッペン制作では、製作の工程で高温で圧力をかける必要があり、2D加工のみ利用することができます。しかし、2D加工でも十分に糸の立体感や文字の重なりなどもできるため、高級感を演出することができます。

5.オリジナルワッペンのお手入れ法

せっかく作ったオリジナルワッペンも少し気をつけないと、色落ちや剥がれが生じることも。ここでは、長く使うためのお手入れ方法をご紹介します。

漂白剤は使用しない

洗濯する時に漂白剤を使ってしまうと、色落ちの原因となります。

汚れがこびりついている場合などを除いて、なるべく漂白剤を使うのは避けましょう。どうしても使用する必要がでてきた場合は、ワッペンの一部だけにつけてみて、色落ちしないか確認してみることをおすすめです。

乾燥機やアイロンにも注意

アイロンなどを使った「熱圧着」で衣類にワッペンをつけている場合、手入れの際に注意が必要です。

乾燥機やアイロンを使用すると、ワッペンが剥がれる可能性があるため、ワッペンが着いた衣類を乾かしたい場合は天日干しにし、アイロンがけをするときにはワッペン部分を避けるのがポイントです。

また、衣類にワッペンを縫い付けている場合は、熱圧着より耐久性も高いので、乾燥機やアイロンを使用しても問題ありません。

6.まとめ

オリジナルワッペンを作る際には、刺繍加工がおすすめの理由と特徴をお伝えしました。

作る際に選ぶ土台や糸、枠の色などの組み合わせによって、完成時のイメージは大きく変わります。組み合わせ次第でかっこいいデザインから、かわいらしいデザインなど、オンリーワンのワッペンができるのが魅力です。

また刺繍はロゴや文字の立体感を出すことができるので、高級感も演出できます。さらに長く状態を保てる耐久性の高さも刺繍加工のいいところです。

ぜひ、耐久性が高く長く使える刺繍加工のオリジナルワッペンを作ってみてくださいね。