2020.08.27
作り方
はっぴの衿替えがしたい!自分で付けられる衿の縫い方
はっぴ全体の印象を大きく左右させる仕立てが「衿」です。衿がよれておらず、清潔なだけで生き生きとし
た印象になります。
会社や地域コミュニティで代々受け継ぐはっぴは、年季が入っていい色味や風合いを楽しめる反面、
どうしてもくたびれて見えてしまいます。そうした印象が気になるときは、はっぴが生き返って見える
「衿替え」を検討してみてはいかがでしょうか。
今回は、はっぴの衿替えのやり方や、衿のアレンジ方法について解説していきます。
1.はっぴの衿替えとは?
「衿替え」は、はっぴの衿部分を新しく取り換えることを指す言葉です。衿は、衣服の首周りから布の端を
縁取って縫い付けられている部分を表します。
はっぴは会社や町内会で代々引き継がれていたり、他の人から譲り受けて長く着続けたりすることも
多くあります。そのため、月日が経って気付いたらボロボロに見えることも少なくありません。
全体のお直しを業者に頼むと1万円前後の費用がかかってしまいますが、衿替えをするだけでも、はっぴが
新品のように見違えます。また、衿替えの良い所は自分でも簡単にできる所です。業者に依頼すると
1ヶ月ほどかかってしまうこともあるため、挑戦してみても良いかもしれません。
2.自宅でカンタンにできる衿の縫い方
全体的にはっぴをお直ししたい場合は業者に依頼したほうが安心ですが、衿は4ステップで簡単に付けられ
るため、自宅でも簡単に衿替えができます。
ステップ①.まずは取り付ける生地を裁断する
はじめに、衿部分に取り付ける生地を裁断します。縦200cm×横15cmを目安に布を切り取るとどのサイズ
でも合いやすいですが、元々持っているはっぴの大きさや好みに合わせて調整しましょう。
ステップ②.生地を折って下準備をする
裁断した生地は、縦半分に山折りにした後、更に切れ端を内側に入れ込みましょう。横幅が5.5cm程度だと
見た目のバランスが取りやすいですが、横幅がそのまま衿巾(外に見える衿の太さ)となるため、はっぴの
サイズに合わせて微調整が必要です。
衿巾を調整した後は、アイロンがけをして折り目をつけ、縦の中央に目印をつけておきます。
ステップ③.衿を取り付ける
次に、元々付いていた衿を取り外し、はっぴの身頃の中心と、生地に付けた中央の目印を合わせましょう。
そして、身頃の縫い代を1cm程度とり、その縫い代部分を衿部分の布で上下に挟み込んで仮止めします。
仮止めをしたら、中心から端に向かって縫い目が目立たないように、かがり縫いをします。
ステップ④.仕上げにアイロンがけ
端まで縫い終わったら、再度アイロンがけを行います。縫い目に向かってアイロンをあてると縫い痕が
隠れるのでおすすめです。アイロンがけが終われば、衿替えの完了です。
3.はっぴのアレンジは衿替えだけじゃない!半襟もおすすめ
はっぴの衿部分のアレンジ方法は衿替えだけではありません。「いつものはっぴにアレンジを加えたい」
「他の人とは違う着こなしをしてみたい」という人には半襟がおすすめです。衿替えほど手間をかけずに、
簡単に着こなしのアレンジができます。
やり方は簡単。自分の好きな手ぬぐいやスカーフを細長く折りたたみ、衿の内側にあてて外に1cm程
見えるように調整するだけです。
半襟はおしゃれなだけではなく、はっぴの衿が直接皮膚に当たらないようにしてくれるため、皮脂や汗などの汚れがはっぴに染みつくのを防ぐ実用的な役割もあります。衿部分の劣化を防ぐという意味でも、おすすめのアレンジ方法です。
4.まとめ
衿替えとは、はっぴの衿部分だけを新しいものに取り換えることです。はっぴが全体的に劣化して
しまっても、衿を変えるだけで新品のように見違えるでしょう。
しかし、衿替えを業者に依頼した場合は費用がかかり、注文してから1カ月程度かかることもあります。
自宅でも4ステップで簡単に縫うことができますので、自分で行うのもおすすめです。
衿替えが難しい場合は、手ぬぐいやスカーフを使用して半襟にする方法もあります。衿替えや半襟を行い、
はっぴに独自のアレンジを加えてみてはいかがでしょうか。
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