2022.02.08

基礎知識

はっぴとはお祭りなどで着る上着のこと!漢字や名前の由来、歴史を解説

はっぴとはお祭りなどで着る上着のこと!漢字や名前の由来、歴史を解説

はっぴとはお祭りやイベントで着用する上着のことで、消防員が着用することもあります。どのような
漢字を書くのか、また、名前の由来について見ていきましょう。はっぴを着用するようになった歴史に
ついても紹介するので、ぜひご覧ください。

はっぴとはお祭りやイベント時に着用する上着

はっぴとは、お祭りやイベントのときに着る上着のことです。袖は長袖で、丈はお尻の真ん中から下程度、
身ごろは着物よりは狭いので、帯を締めずに羽織って着ることもあります。
お祭りなどの神事のときには、帯をすっきりと締めて粋に着ることが一般的です。右身ごろの外側に
左身ごろを重ねて右前(みぎまえ)に着ます。左身ごろの外側に右身ごろを重ねる左前(ひだりまえ)
に着るのは亡くなった方だけなので注意しましょう。
なお、はっぴと混同されがちな衣類に、半纏(はんてん)があります。江戸時代にははっぴは武家たちが
着るもの、半纏は庶民たちが着るものと分かれていました。また、はっぴは襟を返して着用し、半纏は襟を
返さないなどの違いもあったようです。
しかし、江戸後期になると、法被と半纏の違いがあまり明確でなくなっていきます。
現代も法被と半纏の違いは明確ではなく、ほとんど同じものだと認識している方も少なくありません。

漢字では「法被」や「半被」と表記する

はっぴは漢字では「法被」や「半被」と表記します。特にどちらも使い分けていないので、書きやすい
ほうで覚えておきましょう。
なお、半纏は、元々は「半丁(はんてん)」が正しい漢字だったようです。これは袖丈が通常の着物の
半分ほどしかないことに由来しています。現在では半丁の「半」に、着物を纏う(まとう)の「纏」を
繋げて、半纏と書くことが一般的です。

法被は当て字

はっぴを「法被」と書くのは、実は当て字です。はっぴは法律や仏法とは何の関連もないので、単に
書きやすかっただけなのかもしれません。
ところで、仏教の僧が座る椅子の背もたれにかける布を「法被(はっぴ)」と呼ぶことがあります。
発音も漢字もお祭りやイベントで使うはっぴと同じですが、由来や意味に関連性はありません。

半被は当て字の当て字

はっぴを「半被」と書くこともあります。はっぴを「法被」と書くようになったほうが先なので、
「半被」は比較的新しい書き方といえるでしょう。
「半被」とは、「法被」と「半纏」を掛け合わせて作られた当て字といわれています。
つまり、元々当て字である「法被」をさらに当てて作られたのが「半被」なので、当て字の当て字と
考えられるでしょう。

半臂(はんぴ)がなまって「はっぴ」となった

はっぴの由来は、平安時代以降の貴族たちの下着である「半臂(はんぴ)」だといわれています。
「はんぴ」がなまって、はっぴというようになったようです。
下着とはいえ、元々はっぴは身分の高い人々が着用する衣類でした。しかし、時代が流れ、現代では
お祭りやイベントなどで着用する気軽な衣類です。
お祭りやイベントではっぴを着るようになったのは、1970年の大阪万博がきっかけだという説もあります。
大阪万博ではっぴが用いられてからは、お祭りやイベントといえばはっぴを着用するようになりました。
つまり、お祭りなどではっぴを着るのは、わずか50年ほどの話です。今後も時代に合わせてはっぴの
着用シーンや着方は変わっていくのかもしれません。

はっぴの素材

はっぴの素材に決まりはありません。しかし、お祭りやイベントなどのアクティブな活動のときに
着用することが多いので、何度洗濯しても大丈夫な程度に耐久性の高い素材が用いられます。
また、お出かけ着というよりはカジュアルな衣類なので、価格が低めの素材で作られることが多いでしょう。
業者によっても異なりますが、天竺木綿やシャークスキンなどを使うことが多いようです。
いずれも耐久性が高く、価格も低めなので、はっぴには適した素材といえます。

はっぴの歴史

1970年の大阪万博以降、お祭りやイベントなどで気軽に着用されるようになったといわれるはっぴですが、
以前は身分の高い人々も着用する衣類でした。時代に合わせてはっぴの着用シーンや着用者、意味合いは
どう変わってきたのか、次の2つのポイントから探っていきましょう。

  • 元々は平安貴族の下着
  • 江戸時代には職人や商人の制服に

元々は平安貴族の下着

はっぴは平安貴族の下着であった「半臂」がルーツといわれています。
なお、半臂は下着ではありますが、素肌に直接着用するのではありません。先に下襲(したがさね)を
着用してから、半臂を着用し、さらにその上に袍(ほう)を重ねることが一般的です。また、半臂に
よっては複雑な刺繍や染色が施されていることもあり、平安貴族の美意識の高さがうかがえます。

江戸時代には職人や商人の制服に

現代のはっぴは、江戸時代の武士などが羽織を簡略化して着用した「法被」と、商人や職人などが制服
として着用していた「印半纏(しるしばんてん)」がベースになっているといわれています。
また、法被には家紋を入れることが多く、印半纏にも屋号や家紋を入れることが一般的でした。
このことからも法被と半纏は混同され、現在のように違いが明瞭でなくなっていったと考えられます。

まとめ

はっぴとは、現代ではお祭りやイベントのときに着用する衣類です。団体名や社名などをプリントする
ことも多く、制服のような意味合いもあります。
お祭りなどにはっぴを着用するようになってからまだ歴史は浅いですが、それ以前もはっぴは制服として
着用されることが少なくありませんでした。江戸時代には印半纏とも呼ばれ、店名や屋号、火消し
の組名などを記し、どこに所属しているのかが一目でわかるアイテムとしても活用されてきたようです。
現代でもはっぴを着用するときは、どの会社に属しているのか、何のお祭りに参加しているかがすぐに
分かります。所属団体の名前を背負って着ていることを意識すれば、おのずと行動にも節度が生まれる
でしょう。特に神事で着るときは、帯を締めてすっきりと仕上げ、参加しているお祭りに恥じることが
ないように行動を律していくことが必要かもしれません。

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