2021.12.10

基礎知識

オリジナルキャップは著作権に注意!どのようなケースが侵害になる?

オリジナルキャップは著作権に注意!どのようなケースが侵害になる?

オリジナルキャップは学校での行事や会社でのイベント、個人的な趣味としてなどで制作するシーンが
ありますが、デザインについて悩まれる方は少なくないはずです。
その際気をつけなくてはいけない事は著作権の侵害です。
有名ブランドやネットにあるデザインを参考にしたりする場合、知らず知らずの間に著作権の侵害に
問われ多額の賠償金を支払う。なんてことは当然避けたいですよね。
そこで本記事では、オリジナルキャップを制作するときに気をつけたい著作権について、詳しく紹介します。

そもそも著作権とは?

著作権はオリジナルキャップに限らず、オリジナル製品を制作するときに必ず気をつけなければなりません。
著作権とは著作物を保護する権利のことで、著作物とは自分の考えや感情を創作的に表現したものです。
言葉や文字、形、色、音楽など幅広い表現で、小説や音楽、絵画、アニメ、漫画、映画、写真など、
身近にある幅広い表現はすべて著作物になります。
これらの著作物は法律で守られ、勝手に利用したり真似をしたりすることはできません

創作した時点で自動的に権利が発生

著作権は何か届出が必要なわけではなく、創作した時点で権利が発生します。
著作権を持つ人は著作物の利用を独占でき、第三者が無断で利用している場合、
利用をやめるよう求めることができます
無断で利用した場合は原則として著作権の侵害となり、利用行為の差し止めを受ける場合があるため
注意しなければなりません。損害賠償の請求を受ける可能性もあります。
刑事上の罰則を受ける場合もあることを知っておきましょう。

他の知的財産権にも注意

オリジナルキャップを制作するときに注意しなければならないのは、著作権だけではありません。
商標権や肖像権についてもチェックが必要です。
商標権とは商品やサービスで使用するネーミングやロゴで、文字や図形、記号などがあります。
肖像権とは、「自己の肖像をみだりに写真撮影されたり、絵に描かれたりしない権利」です。
「撮影されたもの、描かれたものを勝手に利用されない権利」も含まれます。
これらは著作権と合わせて知的財産権と呼ばれ、法で守られています。勝手に利用することはできません。
そのため、企業やブランドなどのロゴ、タレントなどの写真をオリジナルキャップのデザインに使うこと
はこれら知的財産権を侵害することになるため、注意しましょう。

オリジナルキャップが著作権侵害になる場合

オリジナルキャップを制作するときは、著作権侵害に注意が必要です。何かいいデザインはないかと、
ネットで探すこともあるでしょう。その際、誰かが作成したイラストなどを勝手に使うことは、
著作権に触れる可能性があります。
とはいえ、どのような行為が著作権侵害になるのかよくわからないこともあるでしょう。
ここでは、オリジナルキャップの制作が著作権侵害にあたる場合について紹介します。

無許可で制作・販売する

著作物を著作権者の許可を得ずに無断で制作・販売した場合、著作権侵害となります。
差し止め請求や損害賠償請求をされる可能性があるため、注意しなければなりません。
ただし、許可を得ずに利用できる場合は無断で利用しても著作権侵害にはなりません。
許可を得ずに利用できるのは、フリー素材として掲載されているものなどです。
すでに著作権者が利用許可を与えているため、無断使用にはあたりません。
しかし、使用料だけ無料で、使い方は著作権者の方で決めている場合があります。
フリー素材であっても利用規約の範囲内で自由に使えるものと解釈し、
利用する前は利用規約をチェックするようにしてください。

無許可で業者に制作を依頼する

著作物は、個人的に使用する目的のときは複製しても著作権の侵害にはあたりません。
販売目的ではなく、自分で使う分には著作物を使用し制作してもかまわないことになります。
これはあくまで家庭内で使用した場合です。
業者に制作を依頼した時点で個人的な利用の範囲を超えるため、著作権侵害になってしまいます。
個人で利用するからといって業者に制作を依頼していいことにはならないため、注意しましょう。

著作権侵害にならないケースとは?

著作物を使っても著作権侵害にならないケースもあります。
著作権の権利者から許可を得ている場合はもちろん、個人で私的に使用するだけの場合も
著作権侵害にはなりません。
また、自分で創作したものであれば自分が著作権者となるため、当然使用できます。
ここでは、著作権侵害にならない場合についてそれぞれ見ていきましょう。

権利者から許可を得ている

著作物や人の肖像などの利用が禁止されるのは、許可を得ていないからです。
権利を持つ人から許可を得ていれば、利用することができます。
企業の製品ではキャラクターや芸能人とのコラボ商品などもありますが、それらは利用許諾の契約を行い
対価などを支払って利用しているのが通常です。
そのため、オリジナルキャップを制作するときに他者のデザインを取り入れたいときは、
許可を得る必要があります。

私的利用にとどまる

私的利用の範囲内であれば、著作権侵害にはなりません。
私的利用とは、家庭内で趣味として楽しむ場合に限られます。
たとえ自分で使用する目的であっても、SNSにアップしたり、着用して外出したりすることは
許容される範囲を超えてしまいます。
非常に限られた範囲でしか利用を許されていないということを心得ておきましょう。

オリジナルのデザインを制作する

自分で創作したキャラクターなどのデザインであれば、自分が著作権者になるため自由に
オリジナルキャップの制作ができます。できるだけ著作権に触れるリスクを避けたい場合は、
オリジナルのデザインを制作するのがよいでしょう。
オリジナルデザインは、完全にオリジナルであることが必要です。
一から自分でデザインを考えるか、イメージを業者に伝えて制作してもらうとよいでしょう。

まとめ

オリジナルキャップを制作するときは、著作権に注意が必要です。
ネットなどで見つけたイラストなどは著作権者がいる可能性が高いため、
安易に利用しないよう注意してください。
販売目的ではなくても、業者に制作依頼をした時点で著作権侵害になります。安全なのは、
自分でデザインを制作するか、イメージをもとにして業者に制作してもらうことです。
著作権に注意して、希望に合うオリジナルキャップを作りましょう。

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