2021.09.01

作り方

オリジナル作業着の作り方のコツとは?選び方から製作の流れまで

オリジナル作業着の作り方のコツとは?選び方から製作の流れまで

プリントや刺繍によって社名やロゴを入れられるオリジナル作業着は、外部へのPR効果や従業員の
モチベーションアップを期待できるアイテムとして人気があります。
しかし、どんな点に注目して製作すればいいかわからない、どういう流れで作るのか知りたいという
方もいることでしょう。
そこで今回は、オリジナル作業着を作るときに知っておきたいポイントについて解説します。
また、目的にあった作業着の選び方から、製作の流れもあわせて詳しく紹介します。

1.オリジナル作業着を製作するときの流れ

それではオリジナル作業着を製作するときの流れを確認しておきましょう。

①.見積もりを取る

オリジナル作業着を製作している業者に見積もりを依頼します。
見積もりを頼むには、あらかじめ作業着の種類やオリジナル加工の色・デザイン、発注枚数を決めて
おくと話がスムーズに進むはずです。
比較検討しやすくなるため、できれば3社以上から取り寄せることをおすすめします。

②.業者を選ぶ

次に、見積もりを取った中から依頼する製作会社を決めます。
作業着は人が増えた、ひっかけて破れたといったときに、追加注文が発生しやすい特徴があります。
細かいロットの追加生産に応じてくれる業者を選ぶことがポイントです。

③.デザインを入稿する

業者が決まったら、作業着に入れる社名やロゴ、イラストなどのデザインを入稿しましょう。
デザインはプリント・刺繍・ワッペンなどから選べます。
プリントは安価で繊細なデザインも再現しやすいのが魅力的ですが、あまり耐久性は高くありません。
作業着は洗濯回数が多くなるため、より丈夫でしっかりと縫い付けられる刺繍やワッペンの方が
おすすめです。
デザインを入れる場所は、ブルゾンなら左胸または左袖と、背中の2カ所を選ぶとお洒落に見えます。
ツナギなら左胸にワンポイントと、背中に大きなプリントを入れるデザインも人気です。

④.刺繍・プリント加工制作をする

業者から仕上がりデザインの確認があり、修正などがなければ刺繍やプリント加工が行われます。
実際に加工に入るとデザインの修正はできなくなるので、事前にしっかり確認しましょう。

⑤.オリジナル作業着が届く

加工が完了すると、オリジナル作業着が届きます。注文から1週間〜10日で納品されるケースが
多いようです。
ただし、作業着に限らず、オリジナルウェアは会社や学校のクラスといった団体からの注文が多く、
イベントや学園祭のある5〜10月が繁忙期とされています。納品まで時間がかかる可能性があるため、
早めに注文しておくと安心です。
製作フローは以上ですが、オリジナル作業着製作で大切なポイントは「作る目的をはっきりさせること」
「目的に合わせた種類を選ぶこと」の2点です。この2つをしっかり詰めておくと、イメージ通りに
仕上げられます。次章からそれぞれ詳しく見ていきましょう。

2.作る目的を明確にする【オリジナル作業着作りのポイント1】

オリジナル作業着を作るときには、何のために作業着を作るのか、目的を明確にしておくことが何
よりも大切です。
作業着には、作業中の安全性・快適性を高めるといった本来の目的のほかに、同じ企業に所属して
いることを外部にアピールする役割や知名度の向上、着用する本人に所属意識を与える心理的な
効果もあります。
例えば知名度の向上が目的なら、よく目立つように左袖と背中に大きくプリントで社名とロゴを
入れる、従業員の識別が目的なら左胸に刺繍で名前を入れる、といったように目的が変われば
ベストなデザインも変わります。
他にも、適切な作業着のサイズや種類、デザインの加工方法、加工場所も違ってくるので、目的は
明確に定めておきましょう。

3.目的に応じた種類を選ぶ【オリジナル作業着作りのポイント2】

オリジナル作業着の製作では、ベースとなる本体選びも大切です。業務内容や作業環境に合ったもの
を選ばないと、作業服本来の役割を果たせません。注文する前によく確認し、適した種類を
選びましょう。

現場とオフィスを行き来するなら「ブルゾン」

袖口や裾が絞ってあり、着脱しやすいブルゾンは、もっとも一般的な作業着です。シャツやネクタイ
の上から羽織れるため、工場の事務員や作業現場とオフィスを行き来する人も着用しやすく、社員
全員が同じ作業着を制服として着られるのがメリットです。
機能面では現場の人の意見を重視する必要がありますが、デザインなどは現場の人以外の意見も取り
入れると満足度が高まりますよ。


「ブルゾン」の一覧ページはこちら

通年着られる「作業用シャツ」

直射日光を浴びる屋外作業が多いなら、作業用シャツがおすすめです。作業用シャツは通年使え、
い時期は1枚で、寒い時は上にブルゾンを羽織ることで体温を調節できます。また、普通の
ワイシャツよりも耐久性が高く、機能性にも優れています。
半袖タイプもありますが、直射日光をさえぎるため、夏場にあえて長袖タイプを取り入れる会社も
少なくありません。作業環境に合わせて、通気性や速乾性能といった生地の機能性にもこだわると
快適な着心地を実現できるでしょう。

「作業用シャツ」の一覧ページはこちら

軽作業時のインナーの汚れを防ぐなら「スモック」

スモックは軽作業時に着用して、中の服が汚れるのを防ぎます。スモックは服の上からふわりと着ら
れるよう、ゆったりとした造りになっているのが特徴ですが、手元が絞られてスッキリしていて
もたつきません。
ピッキングなどの軽作業は女性が担当することが多いため、スモックのほとんどがレディース用と
して作られています。
夏場の倉庫は大変蒸し暑く、熱中症の危険もあります。なるべく薄手の生地や、通気性の良い素材を
選びたいですね。

「スモック」の一覧ページはこちら

下半身を保護する「作業用パンツ」

現場作業では汚れや危険物から下半身を保護するため、作業用パンツも必要です。作業用パンツ
には、ワークパンツ・カーゴパンツ・シャーリングパンツといった種類があります。
ワークパンツは丈夫で洗濯に強く、ストレッチ素材で履き心地がいいことが特徴です。
カーゴパンツは生地が分厚く、ポケットが多いので、細かな道具を多く持ち歩く作業に
向いています。シャーリングパンツはウエストゴムで動きやすいので、立ったりしゃがんだりが
多い作業に適しています。
作業の種類にあわせて、作業用パンツを選ぶといいでしょう。

「作業用パンツの」の一覧ページはこちら

衣服のズレを防ぎケガを防止するなら「ツナギ」

衣服のズレを防いで、ケガを防止するならツナギを選ぶのがおすすめです。ツナギは上下が
つながって一体となっているため、ホコリや汚れが服の中に入りづらくなっています。
整備など地面に腹這いになる作業をするときでも、シャツのようにズレたり捲れたりする心配が
なく、衣服の巻き込みやケガの防止にも役立ちます。

「ツナギ」の一覧ページはこちら

4.まとめ

オリジナル作業着作りは、製作会社への見積もり依頼からスタートします。3社以上から相見積もり
を取って業者を選び、デザインを入稿。その日から7~10日程度で手元に届きます。
オリジナル作業着製作を上手に進めるポイントは、作る目的をはっきりさせることです。
会社の知名度向上を目的とするのか、社員の帰属意識の育成を目的とするのかでも、どんなデザイン
にするかは変わってきます。何のために作業着を作るのかを明確にしておきましょう。
もうひとつのポイントは、目的に合った作業着の種類選びです。オフィスと現場を行き来するなら
ブルゾン、整備のような腹這いになる作業ならツナギ、というように用途にあった作業着を選ぶと、
作業着本来の役割が発揮され、従業員をケガや汚れから守れます。
オリジナル作業着の作り方とコツを押さえ、製作を成功させてくださいね