2021.07.01

基礎知識

作業着に穴が!補修して破れた箇所を目立たなくする方法

作業着に穴が!補修して破れた箇所を目立たなくする方法

丈夫な作りになっているとはいえ、ハードに使い込まれる作業着はなにかと破れることの多いアイテム
です。たびたび買い替えていると出費がかさむため、できる限り自分で修理しながら使っていきたい
ですよね。
しかし、コツを押さえて補修しないと、同じところから繰り返し破れてしまう可能性があります。
また、社外での作業時や来客時など、外部の人の目に触れるときに跡が目立たないように仕上げるのも
大切です。そこでこの記事では、破れた作業着を丈夫できれいに直す方法やコツについてご紹介します。

1.作業着が破れたときの補修方法

破れた作業着の補修方法はいたってシンプルです。けっして難しくないので、以下の2ステップで繕って
みましょう。

ステップ①.裏から補修布をあてる

まずは破れた箇所の裏側から補修布をあてて、穴をふさぎます。補修布とは衣類のほつれや破れを
修理するための布地のことで、100円ショップでも販売されています。接着材が付いたタイプなら
アイロンの熱で簡単に貼り付けられるため、裁縫が苦手な方にもおすすめです。
サイズは破れている箇所を完全に覆える大きさのものを用意し、裏側からあてます。
穴のサイズよりも少し大きめにカットするのがポイントです。

ズボンなど直接肌にあたる部分はチクチクしやすいので、布の角を丸くカットするようにしましょう。

ステップ②.破れた部分にステッチをかける

補修布を取り付けただけでは剥がれやすいので、補強するためにステッチをかけていきます。
ステッチは「縫い目」という意味で、布と布を縫い合わせることと考えてもらえばOKです。
ステッチでは、手縫いかミシンで補修した部分を閉じるようにジグザグに縫っていきます。
より丈夫に仕上げるには、なるべく縫い目の間隔をあけずに細かく往復させるのがコツです。

引用元:https://kaden.watch.impress.co.jp/docs/column/lifestyle/1162140.html

穴が空いた部分と補修布を糸でしっかりカバーすることで、耐久性をアップできます。

2.生地がこすれて破れた場合は「補強」も必要

何かに引っ掛けて破れた「かぎ裂け」ではなく、生地がこすれて薄くなり破れた場合は、繕っても
また同じところから裂けてしまう可能性があります。生地自体が弱くなっている時は、もう少し
厚めの補修布を選びましょう。
裏地に貼り付ける時も、破れた部分だけではなく、周辺まで広くカバーするように大きめにカット
して補強します。ステッチも広めにかけて布の強度を上げるのもポイントです。
補修箇所が大きくなると目立ちやすくなってしまいますが、作業中のケガや事故から身を守る
ためにも、耐久性が下がっている部分には「補強」を忘れないようにしましょう。

3.補修をきれいに仕上げるためのコツ

穴をふさいだ跡はどうしても残ってしまいますが、ちょっとしたポイントを押さえて目立ちにくくする
ことはできます。
作業着の補修をきれいに仕上げるための3つのポイントをみていきましょう。

補修部分を整えてから縫う

飛び出た糸を切ったりアイロンをかけたりしてあらかじめ補修部分を整えておくときれいに直しやすく
なります。
破れた部分からほつれた糸が出ているなら、カットして切り口を整えます。また、穴があいている
場合はアイロンをかけて細かい毛羽立ちを抑えると凹凸がなくなり、接着芯をしっかり貼り付けられる
ようになります。
こうしたひと手間が仕上がりの差につながるので、しっかり修繕箇所を整えてから補修しましょう。

作業着と同じ色の糸を使う

ステッチをかける糸と作業着の色が近いほど、穴をふさいだ跡が目立ちにくくなります。
きれいな縫い方をしても糸の色が違うと縫い目が目立ってしまうため、ナチュラルに仕上げるためには
糸の色が布地と合っていることが重要です。
不安な場合は手芸店に作業着を持参して、店員さんに同色の糸を探してもらいましょう。

ミシンで仕上げる

作業着の補修は手縫いでもできますが、ミシンを使った方がよりきれいに仕上げられます。
手縫いでのステッチはどんなに丁寧な縫い方をしていても、縫い目の間隔や向きにばらつきが出て
しまいますが、ミシンなら真っすぐ等間隔に、より細かいステッチをかけられます。
強度の面からも、手縫いよりミシンによる仕上げがおすすめです。

4.まとめ

作業着の補修は「当て布で破れた穴を塞ぐ」「ステッチで補強する」という2ステップで完了します。
きれいに仕上げるためには、あらかじめ破れた部分の凹凸を整える、同じ色の糸を使う、ミシンで
ステッチを仕上げるといったコツを押さえておくのが重要です。
また生地の傷みによって破れてしまった場合は、弱くなった周辺箇所の補強も必要になります。
大きめにカットした厚手の補修布を使い、ステッチも広めにかけることで、周りのへたった生地の
強度を補えます。
きれいに仕上げるポイントを押さえて補修と補強を行ない、手持ちの作業着を大事に使って
いきましょう。