せっかくオリジナル作業着を販売するなら、「こんな作業着が欲しかった」と思ってもらいたいですよね。
しかし、ニーズに沿った作業着がイメージできなければ、どのような作業着を製作すればいいのか
わからず壁にぶつかってしまうかもしれません。
まずはオリジナル作業着販売を成功させるためのポイントを把握することが大切です。
そこで今回は、オリジナル作業着を販売する際に考えておきたいコンセプトやアピールポイントの決め方、
そしてオリジナル作業着販売の注意点についてご紹介します。

１．オリジナル作業着販売の原点は「こんな作業着あったらいいな」

オリジナル作業着の魅力はなんといってもそのオリジナリティ、つまり
「他ではなかなか見つからない作業着」である点です。
「こんな作業着があったらいいのに」という夢を形にすることは、オリジナル作業着作りの原点とも
いえるでしょう。それを「多くの人にも着てもらいたい」という思いが販売につながります。
まずは自分がどんな作業着を望んでいるのか、どのような作業着を理想的と思うのかを
整理してみましょう。

２．作業着のどこが不満？目指すところを明確にしよう

「こんな作業着があったらいいな」の根底には、今着ている作業着に対する不満があるのではないで
しょうか。
その不満を解決するようなアイディアをオリジナル作業着に取り入れれば、それが理想的な作業着に
なるでしょう。それでは作業着のどんなところに不満を持ちやすいのか、具体的に例をご紹介します。

ベーシックすぎるデザインが不満

一般に販売されている作業着は無地のものが多く、ベーシックすぎるデザインを地味だと感じる人が
多いようです。もし柄や模様、モチーフなど思い切ったデザインを入れた作業着を作れば、そんな不満を
解消できるのではないでしょうか。

無難な色合いが不満

多くの作業着はブルーやグレー、カーキ、ベージュなど、いわゆる「お決まりの色」がほとんど。
無難な定番カラーに面白みを感じられない人もいるかもしれません。
そういった場合は、ファッション性を重視したカラーのオリジナル作業着を作ると、不満の声に
応えられるでしょう

定番のポリエステル素材に不満

作業着は汗などで汚れやすく、特に土木などの仕事では雨で濡れるケースもあるため、洗濯しても
シワになりにくく速乾性のあるポリエステル素材が定番の素材とされています。
しかし着心地が良くない、肌が弱くて化繊が苦手といった理由でポリエステル素材の作業着に不満を
感じている方もいるはずです。
販売するオリジナル作業着を綿100％素材にしたり裏地にコットン素材を使用したりすると、他とは違った
「かゆいところに手が届く」作業着になるでしょう。

３．オリジナル作業着を販売する際に注意したい点とは？

オリジナル作業着を販売する際にはデザイン以外にも注意したい点があります。どれも販売の成否に
関わる大切なポイントですので、しっかりと意識しておきましょう。

コストを無視してデザインを決めない

どんなに優れたデザインや機能でも、値段が高すぎては選んでもらえません。販売する以上採算の取れる
価格でなければ意味がないとはいえ、多くの人に買ってもらえる価格帯であることも大切です。
魅力的なデザインや機能性も必要ですが、同時にコスト意識も常に持ってデザインを決めましょう。
仕上がりだけを見るのでも、コストだけに注目するのでもなく、仕上がりとコストのバランスを重視する
のがポイントです。

知的財産権を侵害しないようにする

デザインを入れるにあたって、知的財産権には十分注意を払いましょう。
使用が許可されていないアニメ・ゲームキャラクターのイラストやロゴをデザインに取り入れるのはNGです。
製作・販売を行うと知的財産権の侵害となり、訴えられてしまう可能性もあります。
権利元、つまり権利を持つ団体あるいは個人の許可を得ずにイラストや写真を商品に使用することは
法律違反です。元のイラストに少し手を加えて「別のイラスト」のように描いたとしても知的財産権侵害に
なるため注意が必要です。

現場のニーズや実情を把握せずに販売に踏み切らない

製作・販売をする前に、ターゲットとなる購入者のニーズや実情を把握しておくことも重要なポイントです
作業着は安全かつ円滑に作業を行うためのものなので、耐熱性、色、デザインなど現場によって求められて
いる機能があるかもしれません。
現場での着用が難しい作業着は、なかなか売れないはずです。ニーズの有無だけでなく、職種・現場ごとの
規定や禁止事項も確認しておく必要があります。
どの職種をターゲットとして作業着を製作するか決めたら、その職種ならではのニーズを検討し、
できればいくつかの職場の実態をリサーチしてから製作を開始するのがおすすめです。

４．まとめ

販売用のオリジナル作業着を作るには、最初に「自分はどんな作業着がほしいか」
「どういった作業着が理想的か」について考えましょう。そうした望みの根底には、現在の作業着に
対する不満が隠れているはずです。その不満を解消するような作業着にすると、作業着のアイディアが
浮かんでくるでしょう。
仕上がりとコストのバランスを大切にする、知的財産権を侵害しない、現場のニーズや実情に応える
作業着にするといった点に留意しつつ、多くの人に支持されるオリジナル作業着の販売を目指しましょう！