2021.12.10

基礎知識

作業着の裾上げは簡単?丈の長さを決めるコツや裾上げする方法を解説

作業着の裾上げは簡単?丈の長さを決めるコツや裾上げする方法を解説

作業着を購入して自宅で実際に履いてみたら、裾が長いと感じる人もいるはずです。特にネットで購入した場合は、ぴったり合う長さの作業着がないことも少なくありません。そこで今回は、自宅でできる作業着を裾上げする方法を紹介します。

裾上げで確認すべき3つのこと 

ミシンや裁縫道具が自宅になくても作業着の裾上げは行えますが、やり方を間違えてしまうと
失敗してしまうおそれもあります。裾上げで失敗しないために確認すべきことは、以下のとおりです。

  • アイロンをかけてシワを伸ばす
  • ウエストの位置を確認する
  • 靴を履いたまま丈の長さを測る

それぞれの項目を確認していきましょう。

1.アイロンをかけてシワを伸ばす 

作業着にシワがあると生地が縮んだ状態なため、正確に丈の長さは測れません。作業着にシワがある場合は
丈の長さを測る前にアイロンをかけてシワを伸ばしましょう。また生地素材にコットンの割合が多い場合は
洗濯後に作業着が縮んでしまうこともあります。
このような場合は、アイロンをかける前に洗濯するのがおすすめです。

2.ウエストの位置を確認する 

アイロンをかけたら、実際に作業着を履いて丈の長さを測ります。
丈の長さを測るときの確認ポイントは、ウエストの位置です。
ウエストの位置を正しく合わせないと、裾上げしたパンツの長さが短くなってしまうこともあります。
作業着を着るときにベルトを付けているなら、
丈の長さを測るときもベルト着用で長さを確認しましょう。

3.靴を履いたまま丈の長さを測る 

作業着の丈を測るとき、裸足のままで長さを測る人もいるでしょう。
しかし、実際に靴を履いて裾上げをした作業着を履いてみると、
「寸足らずだった」という失敗に陥ることもあります。作業着に靴を履くことを踏まえて、
丈の長さを計りましょう。一般的に作業着の長さは、
靴に裾が被るくらいがちょうど良いといわれています。

作業着を裾上げする方法は3種類 

作業着の裾上げをする方法は、ミシンはもちろん手縫いや裾上げテープなどさまざまです。
縫製が得意ならミシンや手縫いで作業着の裾上げをするのがいいでしょう。
ただ一方で、自宅にミシンがなく縫製も苦手なら裾上げテープで裾を上げるのがおすすめです。
それぞれの手順は異なるため、自分にあった方法で作業着の裾上げを行いましょう。

1.ミシンがない場合は「手縫い」 

人によっては自宅にミシンを持っていないこともあるはずです。
この場合、手縫いで作業着の裾を上げるのがいいでしょう。
手縫いで必要なのは、針、糸、待ち針(クリップでも可)です。

【手縫いの裾上げ方法】
作業着の丈の長さを決めたら、裾を裏返して待ち針で留めます。縫い方はまつり縫いを使いましょう。
針に糸を通して玉結びをし、縫い始めます。縫い幅は5mm~1cmを意識して縫いましょう。

2.一気に裾周りを縫える「ミシン」 

自宅にミシンがあり使い慣れているなら、ミシンを使うのがおすすめです。
一気に裾周りを縫えるため時短にもなります。ミシンを使用するときに必要なのは、
ミシン用針、糸、待ち針(クリップでも可)です。

【ミシンの裾上げ方法】
作業着の長さを決めたら、裾を裏返して待ち針で留めます。アイロンで裾の折り目を付けたら、
折り目より3~4cm下を残して裁断しましょう。
裾を三つ折りにして待ち針で留め、裾周りをミシンで縫います。

3.切らなくて済む「裾上げテープ」 

自宅にミシンがなく、縫製も苦手なら裾上げテープで裾を上げましょう。
裾上げテープとは、アイロンの熱で接着して裾を上げるテープのことです。
ストレッチ素材対応や厚手生地用など種類が多いため、素材にあったものを選びましょう。

【裾上げテープの使い方】
作業着の丈の長さを決めたら、裾を裏返してアイロンで折り目をつけます。
裾上げテープは裾一周分より2cmほど長く裁断するのがポイントです。
作業着の裾にテープを合わせて数秒間アイロンで押します。
アイロンを上げて接着しているのが確認できたら、裾上げは完了です。

作業着をうまく裾上げする3つのコツ 

裾上げをいきなり始めてしまうと、失敗するおそれもあります。
特にミシンや手縫いで裾上げをするときは不要な長さを裁断するため、
間違えると取り返しのつかないことになる場合もあるでしょう。
作業着をうまく裾上げするコツは、以下のとおりです。

  • 裾上げする前に一度洗濯する
  • 糸は作業着に近い色を使用する
  • デニム素材は太めの針を使う

それぞれの項目を確認していきましょう。

1.裾上げする前に一度洗濯する

作業着の素材は、コットンとポリエステルの混合が一般的です。
しかし、コットンの割合が多かったり素材がデニムだったりする場合は、
洗濯すると生地が縮んでしまう可能性があります。
丈の長さを決める前に一度洗っておくことがおすすめです。
特にミシンや手縫いの場合は、裾を裁断してしまうため間違えても修正できません。
作業着の素材を確認して、素材に応じて洗濯しましょう。

2.糸は作業着に近い色を使用する 

ミシンの糸と作業着の色があまりにかけ離れていると、見栄えが悪くなってしまう場合もあります。
縫い終わった後に気づいた場合は、糸をほどいて縫い直さなければいけません。

違和感がないように裾上げを仕上げるには、作業着に近い色の糸を使用するのがよいでしょう。
素材の色が薄い場合は明るい色、濃い素材は暗い色を選ぶのがおすすめです。
心配な時は作業着を持参して、糸の色を確認しながら使用する色を決めましょう。

3.デニム素材は太めの針を使う 

作業着の裾上げをする場合、強くて太めの針を使用するようにしましょう。
特にデニム素材のようなしっかりした厚手生地の場合は、
針に負担がかかり縫製の途中で折れてしまうこともあります。
針が折れてしまうと最初から縫い直さなければいけないため、
作業着の裾上げに時間がかかってしまうことも多いです。
一般的には粗く縫う場合は長い針、細かく縫う場合は短い針が適当で、
厚地は太い針、薄地は細い針を使うのがよいといわれています。
裾上げの針を選ぶ際の目安にしましょう。

まとめ

作業着を新しく購入したとき、裾上げが必要になることもあります。
洋服のお直しサービスに依頼して裾上げを行えますが、
それでは作業着を買うたびに店舗に出向いて長さを計らなければいけません。
作業着は、ミシンが自宅になくても手縫いや裾上げテープなどを使用して裾を上げられます。
注意点をしっかり押さえておけば、大きく失敗することもないはずです。
ここで紹介した手順を確認して、作業着の裾上げをしてみましょう。