2021.03.02
基礎知識
オリジナル作業着におすすめの刺繍デザインとは?注意点も確認しよう
オリジナル作業着のデザインの定番は刺繍加工です。社名や会社ロゴ、名前を作業着に刺繍すると、
重厚感が出てかっこいいですよね。
しかし、プリント加工と比べるとどうしても値段が上がってしまう側面があります。
他にも注意したいポイントがいくつかあるので、覚えておくと満足いく仕上がりになりますよ。
今回は、オリジナル作業着に入れられる刺繍加工の種類と注意点、おすすめの刺繍デザインについて
解説します。
1.オリジナル作業着には刺繍がおすすめな理由とは?
オリジナル作業着を作るなら、ぜひともおすすめしたいのが刺繍デザインです。その理由を見ていきましょう。
高級感がある
刺繍で施すデザインには高級感があり、作業着のグレードもアップして見えます。ふっくらとした立体感や、
密に縫い込まれた糸のツヤ、一定方向に揃った糸の綿密さなどが上質な雰囲気を漂わせてくれます。
作業着は単なるワークウェアではなく、会社をアピールする役割も果たしているため、高級感のある
刺繍加工は作業着にふさわしいといえるでしょう。
耐久性が高い
作業着は業務による摩擦や衝撃、洗濯の負担もかかるため、作業着だけではなくデザインにも同等の丈夫さ
が求められます。
刺繍加工は、プリントに比べて耐久性が高く、繰り返しの着用にも耐えてくれるでしょう。
また、アイロンの熱にも強いので、アイロンがけの機会が多い作業着に向いているといえます。
2.オリジナル作業着に施す刺繍の種類
刺繍加工と一口に言っても、次の2種類の方法があります。
ネーム刺繍
ネーム刺繍、いわゆる名入れ刺繍は、名前や社名などの文字をデザインするときに向いている方法です。
型の作成が不要なので、低コストで刺繍できます。
ただし、業者が指定するフォントしか使えないので、会社独自のフォントを使いたい場合は向いていません。
他にも、横幅が10cmを超えるような大きなサイズには対応していないため注意が必要です。
オリジナル刺繍
ロゴやイラストなどを自由に描けるのがオリジナル刺繍です。オリジナル作業着の製作会社によっては、
デザイン刺繍とも呼ばれます。
大きさを自由に指定でき、凝ったデザインにも対応できますが、ネーム刺繍と比べるとコストが上がって
しまいます。また、糸で縫い表すため、あまりに細かな絵柄は対応できないケースもあり、注意が必要です。
3.オリジナル作業着に刺繍加工する際の注意点
高級感があり丈夫な刺繍デザインですが、オリジナル作業着に加工する場合にはいくつか注意しておきたい
イントがあります。
現場用ならプリント加工の方が向いている可能性がある
腕や胸元に刺繍デザインを施すと、作業中に糸を引っ掛けてしまう可能性があります。
特に機械に引っ掛けてしまうと大きな事故につながる恐れがあり、大変危険です。そういった現場で
使用する作業着の場合は、プリント加工を検討した方が良いでしょう。
高機能性作業着には不適当な場合も
例えば、難燃素材を用いた高機能な作業着であっても、刺繍加工に使われる糸まで難燃性にこだわっている
業者は多くありません。つまり、刺繍加工を施した部分だけ、機能性が失われてしまうリスクがあります。
食品工場で抗菌・制菌機能が、可燃性の燃料を扱う現場で帯電防止機能が求められている場合など、
作業着が製品の質や従業員の安全性に影響を及ぼすケースでは、デザインを入れる方法を工夫することが
おすすめです。
生地が薄いと傷みやすい
薄手の作業着に刺繍加工を施すと、生地が傷みやすくなってしまいます。
厚手の作業着では問題ありませんが、軽作業用のスモックやシャツタイプの作業着のような薄手のものだと、
刺繍糸の重さが原因となって生地が早く傷むことが考えられます。
薄手の作業着には、ネーム刺繍やごく小さめの刺繍が安心でしょう。
下糸が出る
生地に糸を縫い込む関係上、作業着の生地裏に下糸が出るため、刺繍を入れている箇所や人によっては
気になってしまう場合があります。
また、何かの拍子に下糸が丸見えになると、企業イメージを損なうケースも考えられるので、
会社ユニフォームという観点からはあまりよくないかもしれません。
肌に直に触れない位置、内側が表からは見えにくい位置に刺繍を入れると安心です。
4.特性を活かした刺繍でオリジナル作業着をグレードアップ!
最後に、刺繍ならではの特性を活かしてオリジナル作業着をグレードアップさせる方法をご紹介します。
ワンポイントでアクセントを
作業着にデザインを入れる場合は、アクセントとしてワンポイントだけ刺繍を入れるのがおすすめです。
刺繍には立体感があるので、一カ所だけ小さく入れても格好がつきます。ネーム刺繍でも糸の色を
工夫すればアクセントになります。
小さいサイズの刺繍やネーム刺繍ならコストもそこまでかからず、手軽に洗練された印象を与えられる
でしょう。
背中の大きなロゴで見分けやすく
背中に大きくロゴを入れると、自社の従業員と他社社員を見分けやすくなります。
複数の業者が立ち入る大規模な建設現場などでは、遠くからでも見分けがつくよう背中に大きなロゴを
入れるのがおすすめです。とはいえ、大きすぎるとその分費用がかさんでしまうので、予算と相談し
ながら進めてくださいね。
5.まとめ
会社イメージをも左右する作業着には、上質で耐久性の高い刺繍加工でデザインを入れるのが
おすすめです。通常のオリジナル刺繍だけでなく、型代がかからないネーム刺繍という方法もあり、手軽に
自社独自の作業着を作成できます。
ただし、糸が機械に引っかかったり、作業着の機能性を損なったりしてしまう点には注意が必要です。
気をつけたいポイントを守りつつ、素敵なデザインを入れてかっこいいオリジナル作業着を作りましょう。
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