2021.02.11

作り方

オリジナル作業着を作る際の注意点をジャンル別にご紹介!

オリジナル作業着を作る際の注意点をジャンル別にご紹介!

オリジナル作業着を初めて製作しようとする場合、何に注意して進めたらいいのかわからないですよね。
作業着は作業効率に影響するだけでなく、企業のイメージや社員のモチベーションにも影響する
衣類なので、大事なポイントを押さえながら製作を進めたいところです。
今回は、オリジナル作業着を作る際の注意点を、本体選び、加工、コストの3つの観点からご紹介します。

1.オリジナル作業着で気をつけたいこととは?

オリジナル作業着を作る際に気をつけたい点は色々ありますが、それらのポイントは大きく
「本体選び」「加工」「コスト」の3つの要素に分けられます。
次章より、項目ごとの注意点について詳しくご紹介していきます。

2.オリジナル作業着選びの注意点【本体選び】

オリジナル作業着を作るときは、まず作業着本体を選びますよね。しかし、その本体選びにも気をつけたいポイントが色々あります。

適切な形状を選ぶ

作業着は、職種や作業内容に適した形状であることが大切です。
例えば、動きが激しく這う動作も多い自動車整備のような作業や、土の付着が多い農作業などに適して
いるのは、着装が乱れにくく、ウエスト部分から汚れの入り込まないツナギです。
一方、工場だけでなくオフィスでも着用する作業着の場合、サッと羽織れるブルゾンにパンツを
組み合わせたスタイルが合理的といえるでしょう。
また、各種工具を使用する職種の場合、一般的なワークパンツよりも、工具を収納できる大きな
ポケットが太モモ外側部分についているカーゴパンツが便利です。
このように、作業内容を考えて必要な機能が満たされている形状を選ぶようにしましょう。

適切な材質を選ぶ

作業着は、動きやすさや手入れのしやすさが重要ですので、それらを叶える生地を選びましょう。
動きにくければ作業効率ダウンにつながりますし、手入れがしづらいと洗濯が行き届かず清潔感を
保てない恐れがあります。
また、耐久性を備えていることも必要です。
繰り返しの洗濯はもちろん、作業中の摩擦や引っ張りなどでは破れない丈夫な生地だと安心できます。
しかし、耐久性を重視して必要以上に分厚く頑丈な生地を選んでも、重くて作業がしにくくなるかも
しれません。生地に何を求めるか決めておくと生地選びがスムーズにいくはずです。
動きやすさ重視ならストレッチ素材、手入れのしやすさ重視ならポリエステル、丈夫さ重視なら
ポリエステルと綿の混紡の厚手生地といったように、適切な材質を選択しましょう。

適切なサイズを選ぶ

各社員が最適なサイズ感の作業着を着用できるよう、各自の希望サイズを聞いて、それぞれのサイズの
必要枚数を把握しておきましょう。
作業着が窮屈すぎて作業効率に影響するだけならまだしも、ブカブカすぎて袖や裾が機械に巻き込まれ
るといったような危険性は決して見逃せません。適切なサイズは安全にもつながるのです。

3.オリジナル作業着選びの注意点【加工】

オリジナル作業着を作るときには、デザイン加工についても気をつけたいところです。
加工を施す際のポイントには次のようなものがあります。

刺繍加工がおすすめ

作業着にオリジナルデザインを入れる方法にはプリント加工と刺繍加工とがありますが、作業着の
場合は耐久性の観点から刺繍加工がおすすめです。
プリント加工よりコストはアップするケースが多いですが、繰り返しの洗濯や、ハードな使用環境に
耐えられるのは刺繍加工です。コスト重視で施したプリント加工があっという間にダメージを受けて
しまってはかえってコストがかかってしまいます。
また、一般的に刺繍加工のほうが高級感を感じられるため、企業イメージの点でも刺繍加工がおすすめといえるでしょう。

縫い目をまたぐプリントはできるだけ避ける

刺繍加工がおすすめとはいえ、予算の関係でプリント加工を選ぶ場合もありますよね。
プリント加工にする場合、縫い目をまたいでのデザイン配置は受け付けない業者もあります。
受け付けてもらえるとしても、縫い目をまたぐと、どうしてもズレにつながりやすいため、極力避けたほうがよいでしょう。

4.オリジナル作業着選びの注意点【コスト】

オリジナル作業着を作るときに気をつけたい3つ目の要素は、コストです。
コスト面を考える際のポイントには次のようなものがあります。

予算重視で必要な機能性は割愛しない

コスト意識は大切ですが、機能面を無視してしまうと、結局高くつくケースが多いのも事実です。
例えば、自動車整備など作業着に油汚れがつきやすい現場であるにもかかわらず、防汚加工が施されて
いない作業着を採用した場合、あっという間に汚れやニオイが落ちなくなり、頻繁に買い替えなくて
はいけなくなるでしょう。
安全性や作業効率の観点から必要と考えられる各種機能(反射材、難燃素材、抗菌加工など)は、
少し値段が上がるとしても盛り込むようにしましょう。

目指すは「高すぎず、安すぎず」

作業着は、会社支給の場合と、社員自身が自費で購入する場合とがあります。いずれであっても、
高額な作業着は避けましょう。
会社支給であればコスト増となりますし、社員購入であれば、くたびれてきてもなかなか買い替えに
踏み切れず、洗い替えを用意しない社員も出てくるなど、パリッと清潔感のある状態を保ちにくくなる
可能性が高くなってしまいます。
とはいえ、あまりに安っぽすぎる印象の作業着では、企業イメージダウンにつながりますので、
将来的な買い替え時の負担も考慮しながら、予算の許す範囲で上質感のあるものを選ぶとよいでしょう。

5.まとめ

オリジナル作業着を作る際に注意したいのは、主に本体選び、加工、コストの3項目です。
作業着本体を選ぶ際には適切な形状・材質・サイズであることを確認し、デザイン加工は刺繍加工を
選ぶと良いでしょう。
コスト面では、必要な機能性を盛り込むこと、買い替えが負担となるような高額すぎる作業着は
避けること、逆に企業イメージを悪くしかねない安っぽい作業着も避けることが大切です。
これらの注意点を踏まえ、初めての作業着製作をぜひ成功させてくださいね。