2021.01.26

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オリジナルスクラブでおすすめの作り方と注意点とは?

オリジナルスクラブでおすすめの作り方と注意点とは?

医療に関係する現場といっても、介護、小児科、救急など種類はさまざま。業務内容が異なりますので、
スクラブに求められる機能も現場ごとに変わってきます。
それぞれの現場にふさわしく、着用者がメリットを感じられるようなスクラブとはどういったものなの
でしょうか。今回は、オリジナルスクラブのメリット、業務内容別のスクラブのおすすめ仕様、
オリジナルスクラブを制作する際の注意点についてご紹介します。

1.オリジナルスクラブのメリットは機能性とデザイン性

「ごしごし洗う」という意味を持つ「スクラブ」の名称のとおり、高頻度での洗濯にも傷みにくい
丈夫さと、洗ってもすぐ乾く速乾性が特長です。
さらに、最適な素材、動きやすい形状、使いやすいポケットの配置など、作業効率を一層高める
機能性も実現可能なのがオリジナルスクラブ。機能性とデザイン性とを最大限追求できるのが
オリジナルスクラブのメリットといえるでしょう。
統一されたロゴやスローガンなどをデザインとして配したオリジナルスクラブは、一体感や連帯感を
生み出し、仕事に対するプロ意識やモチベーションアップにもつながるとの声も多く聞かれます。

2. 目的別!スクラブのおすすめの作り方

最適な仕様のオリジナルスクラブを制作するには、現場の用途をベースに考える必要があります。使用目的別におすすめの作り方は次のとおりです。

介護

主に日常生活をサポートする介護の現場では、身体を支えたり、抱きかかえたり、かがんだりといった
動きが多くなります。そのため、スクラブには何よりも動きやすさが重視されます。
身体を密着させる機会も多いですので、汗が気にならない速乾機能や消臭機能もあると良いでしょう。
また、視力の衰えがちな高齢者でもはっきりと分かるように視認性の高い色柄とすること、打ち解けて
もらえるような親しみやすい印象とすることも大切です。
爽やかで気取らない雰囲気のポロシャツタイプや、高齢女性に人気の高い花柄デザインなどもおすすめです。

看護

女性が大半を占める看護現場では、スクラブの主流は着脱しやすいVネックです。より素早く着替えられ
るように、あえて襟ぐりの広いものを選ぶ人もいます。しかし、働き手の多くが女性である看護の現場
では、前かがみになったときに胸元が開き過ぎないように、むしろ襟ぐりの小さめのものが望ましいと
されることも多いです。
また、手早く着替えても化粧や髪型を乱さずに済む前開き型のスクラブもあり、こちらも人気です
。かぶって着るタイプとは異なり顔面に触れないため、感染予防としても有効といえるでしょう。
同様に女性目線でのチェックポイントとしては、腕を上げた際の胸元や脇部分の開き具合や、インナーが
透けないかといった点も挙げられます。
多く選ばれる色合いは、院内の雰囲気を明るくするソフトなピンクなどです。

小児科

小児科医や小児科の看護師には、可愛らしいデザインのスクラブもおすすめです。患者の恐怖心を取り
除くのはどの科でも大切ですが、子ども相手の小児科ではとりわけ、いかに楽しげなムードで安心感を
与えるかが重要になってきます。
動物やキャラクターの柄の入ったスクラブなら、乳幼児の気を引くことができるというメリットもあります。

外科・救急

手術に立ち会う医師や、救急現場で勤務する医療従事者などに適しているのが、赤い血の補色(対照色)
である緑や青の残像が見えてしまう「補色残像」の現象を緩和するグリーンやブルー、ネイビー
といったカラーのスクラブです。
また、緊急手術や応急処置に対応しやすい動きやすさが大変重要となってくるため、身幅が広めのもの
が好まれます。
洗濯頻度もかなり高くなりますので、型崩れや色落ちの少ない丈夫な素材が良いでしょう。
チーム医療での結束力や、緊張の連続となる現場でのモチベーション向上に、オリジナルのロゴや
スローガンを入れるのも効果的です。

3.オリジナルスクラブを作るときの注意点

現場で働く人たちにとって価値あるオリジナルスクラブを制作するために気をつけたい点には、次のようなものがあります。

現場の声を聞いて選ぶ

オリジナルスクラブに盛り込むさまざまな機能やデザインは、現場に適していなければ
意味がありません。
業務効率に貢献するスクラブを実現できるよう、実際に着用する人の意見を必ず参考にしましょう。

サンプルで現物のサイズを確認する

基本的にはシンプルな作りで、一定以上のゆとりを持って着用されることが大半のスクラブは、
男女兼用で制作されるケースが多く、サイズ選びは重要なポイントとなります。
実物を見るのが一番間違いありませんので、注文する前にサンプルを借りてサイズ感を確認しましょう。
また、素材や色味、シルエット、ポケットの位置、襟ぐりの開き具合なども
チェックしておけば万全です。

耐久性を重視する

価格に幅のあるスクラブですが、作り自体はさほど変わらない場合が多いです。
そのため、同じようなものなら安いほうがいいという考えに傾きがちですが、価格重視で選んでしまうと
耐久性の点で問題が生じる可能性が考えられます。
不相応なほどに頑丈である必要はありませんが、現場での業務内容に求められるだけの耐久性を
実現する素材や作りであることが大切です。
特に洗濯回数が多くなる外科・救急の現場でのスクラブは、デザインを施すに当たっても
プリント加工よりも耐久性の高い刺繍加工がおすすめです。

準備を整えてから発注する

多忙な医療現場では、業者とのこまめなやり取りがなかなかできない場合も多いでしょう。
できる限り少ない回数のやり取りで済ませるには、事前に準備を整えておくのがポイントです。
商品はどれにするのか、必要な枚数は何枚か、どういったロゴデザインをどこに配するのか、
フォントはどれを使うのかといった詳細を決めた上で注文の連絡をするようにしましょう。
なお、業者に提供するデザインデータは、イラストレーター形式にしておくとスムーズです。

4.まとめ

医療現場で着用されるスクラブは、機能性やデザインをカスタマイズすることでより一層満足度の高いものとなります。
たとえば介護の現場では動きやすさや視認性、消臭機能など、外科・救急の現場ではグリーンやブルーといった色味、洗濯に対する耐久性が特に高さなど、現場に求められる仕様を実現し、最適なスクラブを作り上げましょう。