2021.02.25

基礎知識

オリジナルはっぴを販売するには?知っておきたい注意点とコツ

オリジナルはっぴを販売するには?知っておきたい注意点とコツ

オリジナルはっぴを自分で作成して販売する場合、初めてだと
「どんなポイントに気をつけたらいいんだろう」「価格設定をどうしよう」と迷うことも少なくない
はずです。
オリジナルTシャツやオリジナルブルゾンと比べると、自社オリジナルのはっぴを販売しているショップは
少ないため、参考できる情報も限られてしまいますよね。
そこで今回は、オリジナルはっぴを販売するに当たっての注意点や、価格を設定する際のベースとなる
製作費用の相場、利益を出すコツについてご紹介します。

1.オリジナルはっぴを販売する際のポイント

オリジナルはっぴを販売する際にポイントとなってくるのは、なんといってもオリジナリティです。
多くの人が「他とはちょっと違うはっぴ」を求めているにもかかわらず、製作の手間を惜しんで既製品を
買っているのが実情ではないでしょうか。もし既製品のものとは少し違った個性的なはっぴがあれば、
お客様の目を引くはずです。
しかし、自分だけのオリジナルデザインを考えるのは簡単ではありません。さらに自分1人で楽しむのでは
なく販売するとなると、さまざまな権利を守って製作する必要があります。
権利関係については、次章で詳しくご紹介します。

2.オリジナルはっぴを販売する際に注意したい知的財産権

オリジナルはっぴ販売でもっとも気をつけなくてはならないのは、肖像権・著作権・商標権といった
知的財産権の問題です。
知的財産権とは、創作物が他人に無断で使用されることを防ぐために、著作者に与えられる権利を指します。
どんなケースで知的財産権が侵害されるのか、具体的に確認しておきましょう。

写真やイラストを勝手に使うのはNG

アイドルの写真やアニメキャラクターのイラストをそのままデザインとして用いるのは、知的財産権の
侵害となります。画像に少しだけ加工を加えたとしても違法になってしまうので要注意です。
権利元(芸能事務所、原作者など)の許可を得るか、商用利用を含め使用許可されている素材を
利用すれば問題ありません。

公式ロゴは無断使用しない

写真やイラストだけではなく、イベントの公式ロゴや会社のロゴを無断使用するのも禁止されています。
ロゴは商標登録されている場合が多く、勝手に利用すれば知的財産権を侵害する恐れがあります。

自分で描いたイラストでも権利侵害となるケースがある

自分で描いたイラストでも、アニメキャラクターをほぼコピーしたような絵であれば著作権に抵触する
可能性が高いです。
また、アイドルを自らイラスト化したものをはっぴにデザインし、販売する場合はパブリシティ権
(販促につながる経済的価値の保護権)に抵触する恐れがあるので注意しましょう。

連想させるカラーをデザインに活用するのはOK

ロゴやイラストを真似するのはダメですが、アイドルやアニメキャラクターを連想させるような色づかい
のオリジナルはっぴは、基本的に問題ありません。
中には、色彩のみの商標登録もありますが、あくまで対象となる特定商品にだけ適用されるため、
はっぴ製作には問題なく利用できます。

3.オリジナルはっぴ製作費用の相場は?

できるだけ安価にはっぴを作成するには、製作費用の相場を知っておく必要があります。

オリジナルはっぴ製作費用の相場は、3,000〜6,000円です。
※既製はっぴにプリント加工を施した場合

素材、加工、注文数などによってコストは大きく変わりますが、ご紹介した価格を元に利益率を考え、
価格設定すると良いでしょう。

4.オリジナルはっぴ販売で利益を出すコツ

最後に、オリジナルはっぴ販売で利益を出すコツを3つご紹介します。

製作費用+諸費用を正確に把握する

交通費、ガソリン代、イベント参加費、送料など、材料費や製作費用以外の諸費用も意外とかさむものです。
利益を確保するための大前提として、製作・販売にかかる費用を正確に把握しましょう。
販売価格から経費を差し引いて残った金額が利益となりますので、経費が曖昧なまま、なんとなく価格を
設定すれば赤字につながりかねません。全ての経費をきっちりと算出して、利益を確保することが大切です。

自分自身が「買ってもいい」と思える値段をよく考える

どれほど魅力的なはっぴだとしても、クオリティに対する値段が高すぎてはほとんど売れません。
お客様の立場に立ち、自分自身が買ってもいいと思える値段をじっくりと考える必要があります。
利益を出すためにどうしても高額になってしまうという場合は、素材やデザイン、販売場所など、
他の要素でコストを抑える努力をしてみましょう。

オンライン販売では商品写真にこだわる

オンライン販売で売れる数は、写真のクオリティで大きく変わるといっても過言ではありません。
照明や背景にこだわり、色々な角度から撮った写真を複数枚掲載しましょう。

5.まとめ

オリジナルはっぴの販売でもっとも気をつけたいポイントは、知的財産権です。
権利の侵害に当たらないよう、他の人のデザインを無断使用していないか、自分のイラストが他の著作物を
模倣していないか、きちんと確認する必要があります。
また、オリジナルはっぴの販売で利益を上げるためには、製作費用の相場を把握して製作コストを抑える、
価格設定を熟考する、高クオリティな商品写真を用意するといった工夫が大切です。
あなたならではのオリジナリティあるはっぴを製作して、お客様に「こんなのが欲しかった!」
と喜んでもらえたらステキですね。