2020.05.11

基礎知識

オリジナルキャップにおすすめの素材と生地~シーンと型から選ぶ~

オリジナルキャップにおすすめの素材と生地~シーンと型から選ぶ~

オリジナルキャップを作成するとき、素材・生地選びに悩む方は多いのではないでしょうか。
デザインは同じでも、使用する素材や生地が違えば、使い心地や性能は大きく異なります。
今回は、オリジナルキャップにおすすめの素材と生地の選び方について解説していきます。
オリジナルキャップの素材と生地を選択する際には、参考にしてください。

1.生地選びの前に素材の特徴をつかむ

一口に生地といっても、さまざまな素材が使われています。
生地は使用される素材により手触りや機能性が異なるので、まずは素材の特性を確認しておきましょう。

綿

綿は衣料品に多く使われている素材で、吸水性・保湿性・通気性に富んでいます。
肌触りは柔らかく耐久性に優れる一方、速乾性はなくキャップに使用すると型崩れしやすい欠点があります。

ポリエステル

ポリエステルは速乾性があるため、スポーツウェアや登山ウェアなどの用途で広く使用されています。
強度が高く、水や摩擦、熱にも強いため、形状を保つ特性もあります。

ナイロン

ナイロンはポリエステルとよく比較されますが、ポリエステルより摩擦に強く、
繰り返し使用しても変形しづらい素材です。また、軽量で光沢感があり、弾力性に富んでいます。

ウール

ウールは高級素材の一つで、弾力性・弾性回復力が大きいためシワになりづらい素材です。
保湿性・保温性・防寒性に優れていますが、水洗いには向かないため、汗をかきにくい冬に被るキャップに向いています。

混紡素材

混紡素材は新たな質感や特色を生み出すために、2つ以上の素材を合わせたものです。
それぞれの特徴を兼ね備えた高性能な生地を作れるメリットがあり、代表的なものが綿とポリエステルの混紡素材です。

2.キャップを被るシーンに合わせた生地の選び方

キャップの生地は被るシーンに合わせて選ぶのが基本です。
その上で、先ほどご紹介した素材にも注目するようにすると、より自身とマッチしたものにすることができるでしょう。

スポーツ・アウトドア

運動やアウトドアのような汗をかく場面では、通気性が高く風通しの良いメッシュタイプや、
UVカット機能付きのキャップがよく選ばれています。素材は、洗濯しやすい綿や速乾性のあるポリエステルが最適でしょう。

作業用のユニフォームキャップ

作業時に被るキャップは、通気性が高く色落ちが少ないポリエステルメッシュ生地が人気です。
繰り返し洗濯するため、洗濯に強い綿素材とポリエステルの混紡素材を選ぶとよいでしょう。
また、火を使用する現場でポリエステル100%のユニフォームを着ると火で穴が空く可能性があるので、注意が必要です。

冬場

ウィンターシーズンは防寒性の高い素材や生地が好まれるため、
フリース素材やコットン100%素材を使ったニット生地を選ぶと良いでしょう。
また、次からご紹介するシーンでは、素材やデザイン性など生地以外の要素が重要になってきます。

夜間での防犯パトロール

夜間の防犯パトロールに着用するときは、安全性を考慮して、反射素材付きのキャップにすると安心です。
また、夜間外での業務を行う場合も、様々な光に反応し自身の存在を示すことができるこのタイプのキャップをおすすめします。

販売員向けユニフォームキャップ

発汗や日焼けの心配がない室内で販売員が着用する場合は、キャップの形状や被り心地で選びましょう。
特に販売員用では、お手元のユニフォームとコーディネートしやすいデザインのキャップが向いています。

イベント用やノベルティ用  

イベント用やノベルティ用のキャップは大量に製作されることが多く、
安価なプリント加工に適したキャップが人気です。
プリント加工ではなく刺繍加工をご希望される場合でも、
業者によってはボリュームディスカウントが可能なので、一度相談してみましょう。

飲食店のユニフォームキャップ

飲食店のユニフォームでは、柔らかくて被りやすいコットン100%素材で、オーソドックスなスタイルのキャップが人気です。

3.オリジナルキャップの型に合わせて生地を選ぶことも

また、キャップの型によって使用できる生地が決まっている場合もあり、
シーンよりも型を優先する場合は、キャップのタイプに合わせて生地を選んでいくことになります。

ベースボール型

ベースボール型は野球帽とも呼ばれ、コットンやポリエステル素材、メッシュやニット生地など、
どんな素材・生地でも使いやすいのが特徴です。利用シーンを選ばずに使用できる、一般的な形のキャップです。

ワーク型

ワーク型はトップが浅く前ツバが短いもので、カジュアルキャップとも呼ばれ、
無地で単色のコットン生地かデニム生地で作ることが多いです。
ワーク型はもともと作業時に被られていたため、火に強く比較的強度の高い丈夫な生地で作られていたのかもしれません。

アポロ型

フロント部分が一枚仕立てで大きいため、刺繍を入れることが多いアポロキャップ。
自衛隊員や消防団員などの着用が多く、耐久性が求められるため、ポリエステルやニット生地がよく使われます。
また、これらはシワになりにくく型崩れもしにくいため、高温に耐えられる利点があります。

ニット型

ニットの素材には、主にアクリルとウールの2つがあります。
アクリル素材のニットは安価で作れますが、保温性の高いウール素材を使用したニット帽は高くなるケースがほとんどです。
ウールは軽い線維で、保湿性・発色性が良いだけでなく、弾性回復率が良くシワになりにくいという点で優れています。

4.まとめ

今回は、オリジナルキャップを作る際に重要な素材と生地について解説しました。
オリジナルキャップでは、使用する生地の素材の特徴について把握することが大切です。
また、キャップを使用するシーンやキャップの型から選んでも良いでしょう。
どのようなキャップが必要なのか決めてから素材・生地を選定し、オリジナルキャップを製作しましょう。

オリジナルキャップの通販はこちら