2020.12.08

基礎知識

オリジナルポロシャツ製作費用の相場は?値段の仕組みと安く作るポイント

オリジナルポロシャツ製作費用の相場は?値段の仕組みと安く作るポイント

オリジナルポロシャツを作るなら、会社やチームの決まりを守りつつ、デザインにこだわって満足のいく
仕上がりを目指したいですよね。とはいえ、すべての希望を盛り込もうとすると、費用面で折り合いが
つかなくなることが少なくありません。
オリジナルポロシャツ作りの相場や値段の仕組みを知っておけば、業者を選ぶときの基準になりますし、
ポイントを押さえながら安く製作することもできます。
今回は、オリジナルポロシャツの平均価格や値段の決まる仕組み、できるだけ安く作るポイントを
ご紹介します。

1.オリジナルポロシャツの製作費用の相場

オリジナルポロシャツの製作費用の相場は、安いもので1枚1,000円程度、高いものだと1枚5,000円程度と
かなり幅があるのが特徴です。
この値段は、ポロシャツ本体の価格とプリントや刺繍などの加工費、製作枚数などで決まりますが、
中でもベースとなるポロシャツ本体の品質や加工方法の違いによって値段が大きく上下します。

2.オリジナルポロシャツの値段が決まる仕組み

オリジナルポロシャツの1枚当たりの値段は次の計算式で決まります。それぞれの項目について詳しく見て
いきましょう。

(本体価格+版代+加工費)÷製作枚数=1枚当たりの値段

ポロシャツの本体価格

製作費用に占める割合がもっとも高いのが、ポロシャツ本体の価格です。
基本的には素材や生地の厚みによって値段が上下しますが、半袖か長袖か、ポケットの有無、UVカットや
形状安定加工などの機能性といった要素によっても値段が異なります。
一般的に、長袖ポロシャツで、帯電防止や抗菌、消臭、透け防止などの機能が多く備わったアイテムは
相場が高い傾向が見られますが、半袖でもジップやサイドポケットが付いた少しユニークな形状のものだと
高くなりやすいでしょう。

版代・型代

本体価格の次に費用割合が高いのが、版代・型代です。
オリジナルデザインを施す方法には、シルクスクリーンプリント、フルカラー転写プリント、刺繍加工の
主に3つがありますが、シルクスクリーンプリントやフルカラー転写プリントには版代が、
刺繍には型代が必要となります。
それぞれの加工方法により版代・型代が変わる他、使う色の数やデザインサイズによっても
値段が変動するため、注意が必要です。
例えば、フルカラー転写プリントは何色使っても版代が変わりませんが、シルクスクリーンプリントは
1色ごとに1版が必要になるため、色数が増えるほど版代が上がります。
また、刺繍に必要な型代はデザインサイズが大きくなると高額になるため、
不安な場合は注文前に制作会社に確認しておきましょう。

加工費

 

版代・型代とは別に、ポロシャツに印刷や刺繍を施す加工作業にも費用がかかります。
業者により多少の幅はあるものの、シルクスクリーンプリントや刺繍はポロシャツ1枚当たり数百円以内
に収まるケースが多く、単価への影響は比較的少ないといえるでしょう。
一方、フルカラー転写プリントは、プリント加工費が他の加工法に比べて高く、
大量ロットで注文すると総額が高くなりがちです。多く注文する場合は、シルクスクリーンプリントか
刺繍を選んだ方が安心かもしれません。

製作枚数

版代・型代は、製作枚数が多くても少なくても一律なため、一般的に製作枚数が多くなるほど単価は
下がります。

3.値段を抑えてオリジナルポロシャツを作るポイント

オリジナルポロシャツを作るときには、こだわりながらもできるだけ製作費用を抑えたいという方が
多いのではないでしょうか。
ここからは、値段を抑えたオリジナルポロシャツ作りのポイントを、ケース別にご紹介します。

品質にこだわりたい場合

刺繍は小ロットでも低予算で製作でき、他の加工法よりも仕上がりに高級感が出るため、品質にこだわり
たい場合におすすめです。洗濯にも強いため、長期間着用してもほつれにくくきれいに見えます。
以下のポイントを守ると、より安く仕上げられるでしょう。

  • 単色にする
  • 規定フォントを使用する
  • 1段刺繍にする

単価を抑えて大量に製作する場合

大量ロットでの注文なら、シルクスクリーンプリントが適しています。1
色ごとに版を作るので色数ごとに版が必要になりますが、1つの版代を製作枚数で割るため、
製作枚数が増えるほど単価が割安になります。
また、版のサイズが大きいと版代も高くなるため、小さめのワンポイントデザインにすると、より費用を
抑えられるでしょう。

豊富なカラーで少ない枚数を作る場合

フルカラー転写プリントは、プリンターで印刷するため色数が価格に影響しません。
豊富な色を使ったデザインを施したい場合におすすめの加工法です。
ただし、1枚ごとにかかってくる加工費が高めで、大量ロットでは割高となってしまいます。
製作枚数が少ないケースに向いているといえるでしょう。

4.ポロシャツを安く作るときに注意したいこと

コストを抑えて作れるのが1番ですが、予算ばかりを重視して製作を進めると失敗につながる
恐れがあります。
最後に、オリジナルポロシャツをコスト重視で製作する際の注意点を確認しておきましょう

チープなデザイン

安価なポロシャツ本体に安いプリント加工、手間のかかっていないデザインなど、全面的に低コストを
徹底しすぎると、いかにもチープな仕上がりになってしまう可能性があります。
ポロシャツの素材にこだわる代わりにデザインサイズを小さくする、ポロシャツ本体の価格は抑えつつ
デザイン加工にお金をかけるといったように、バランスを取ることが大切です。

耐久性不足

1日限りのイベント用であればその限りではありませんが、制服やスポーツ用など繰り返し着用する
場合は、耐久性・機能性の高さも重視する必要があります。
ポロシャツ本体の機能性や品質を無視したり、洗濯に弱い加工方法を選んだりすると、
劣化して結果的にコスパが悪くなってしまうでしょう。

追加注文

将来的に追加注文する予定があれば、版を使い回せるシルクスクリーンプリントを選ぶとトータルで
安く済む可能性があります。加工法を検討する際は、今後再注文する可能性があるかどうかも
加味しましょう。

5.まとめ

オリジナルポロシャツを作る場合の1枚当たり製作費用の相場は、1,000円から5,000円程度です。
ポロシャツ本体価格、版代・型代、加工費、製作枚数が影響します。
すべてにおいて安く済む選択肢を選ぶと、チープな仕上がりとなってしまうばかりか、すぐに劣化し
結局高くなってしまうかもしれません。こだわりたい点や製作枚数、デザインに応じた加工法を選ぶこと
が費用を抑えるコツです。
重視したい要素を軸にしたバランスの良い選択が、満足感の高さにつながるでしょう。