2020.08.26

基礎知識

オリジナルポロシャツのデザイン決めのコツと注意点

オリジナルポロシャツのデザイン決めのコツと注意点

オリジナルポロシャツの製作で、最も頭を悩ませるのがデザインではないでしょうか。
何となく理想のデザインが浮かんでも、形にするのは難しいものです。
特に、複数人で着ることを前提にオリジナルポロシャツを作る場合は、非常に頭を悩ませるかと思います。
ポロシャツはTシャツと異なり、色々な形や素材があるため、満足のいくデザインにするにはちょっとしたコツが必要です。
そこで今回は、オリジナルポロシャツの代表的な4つの形とデザイン決めのコツ、製作会社に依頼するときの注意点について解説します。

1.全体の印象はポロシャツの形で決まる

オリジナルポロシャツの全体の印象を決めるポイントはポロシャツの形です。デザインを決める前に、まずは4つの主流な形について詳しく見ていきましょう。

 

①.ポケットありタイプ

ポロシャツの形で一番メジャーなタイプがポケットつきです。ポケットはデザインとしても活かせるため、
オリジナルデザインと合わせて素敵なアクセントとなります。
作業用のユニフォームとして活用する場合、メモやペンをサッと出したいという実用的なニーズが高いため
ポケット付きのポロシャツを必須とする企業も多く、人気の形状です。

 

②.ポケットなしタイプ

ポケットなしタイプのポロシャツは、胸元がすっきりとしてシンプルな印象を与えます。
その分、刺繍やプリントで入れるデザインが引き立つため、実用性よりもデザインのオリジナル性を優先させたい方には、ポケットなしタイプをおすすめします。

 

③.ボタンダウンタイプ

ボタンダウンのポロシャツは、襟先とシャツ本体をボタンで留められるタイプです。
ネクタイをつけないポロシャツでは、風にあおられると襟立ちしてしまいますが、ボタンで留めることで
風が吹いても見た目が崩れません。
カジュアルながらしっかりとした印象を与えるため、多くの企業でユニフォームとして採用されています。

 

④.ジップアップタイプ

ジップアップタイプのポロシャツは、胸元にボタンではなくジップが付いています。
着脱しやすい上に、スポーティーで胸元の開きも調整できるため、運送業や介護系など体を動かす仕事の制服で人気なタイプです。

2.オリジナルデザインは刺繍かワッペンがおすすめ

オリジナルポロシャツ製作では、デザインをプリントか刺繍で入れられますが、プリントよりも刺繍の方が
おすすめです。また、オリジナルワッペンを作成して取り付けても個性が出て素敵なオリジナルポロシャツになります。
それでは、各デザイン法のコツをご紹介していきます。

刺繍はシンプルなワンポイントデザインにする

ポロシャツは通気性を高めるために生地目が粗い場合が多いため、生地目を覆うように刺繍することで
デザインがきれいに見えます。刺繍は、プリント加工で表現しきれない立体感を表現できるため、高級感を出すことも可能です。
しかし、刺繍デザインであったとしても、数が多すぎると洗練さが失われてしまいます。胸元や肩、袖など
から強調したい場所を選び、シンプルなワンポイントもしくはツーポイントデザインにしましょう。

デザインを強調したいならワッペンを取り付ける

刺繍では物足りない、という人はオリジナルワッペンを作成しポロシャツに取り付けるのもおすすめです。
ワッペンには厚みがあるため、刺繍デザインよりも立体感が生まれ、ハイセンスなポロシャツが
仕上がります。加えて、ワッペンには下地があるため、デザインがきれいで細かな表現が可能です。
ワッペンの縫い付け方には様々な方法がありますが、耐久性や服へのダメージを考慮すると、刺繍で縫い付けるのが一番良いでしょう。

3.デザインを業者に送るときのポイント

オリジナルポロシャツに用いるデザインが決定した後、デザインを業者に送る際に意識したいポイントについて解説していきます。

文字やロゴを入れるときは書体を指定する

オリジナルポロシャツやオリジナルワッペンに文字を加工したい場合、その文字の書体を指定する必要があります。
表現したい世界観やデザインにこだわりがある場合は、書体を豊富に取りそろえた業者を選びましょう。
ロゴなどで独自のフォントを使用しているケースでは、製作できない会社もあるため、注文する前に
一度製作会社に確認することが大切です。

業者に送るデザインデータを作成する

デザイン決定後は、デザインを入れる場所とイメージ、サイズを指定したデータを作成して、専用フォーム
メール・郵送・FAXなどいずれかの手段で業者に送ります。
業者ごとに受け付けできるファイル形式や手段が異なってくるため、依頼する業者のWebサイトで
対応可能なファイル形式を確認しておきましょう。デザインデータの入稿に関しては、
イラストレーターやPDF、フォトショップ形式が主流です。
もし手書きデザインやデジタルカメラなどのJPEGファイルを利用したい場合は、直接業者に問い合わせてみましょう。

4.注文前に確認したい著作権・版権の問題

オリジナルポロシャツを作成するうえで、意識したいポイントが著作権と版権です。

  • 著作権  作品を製作した著作者が作った著作物の使い道を決める権利
  • 版権   著作者が著作物を販売したりコピーしたりできる独占的な権利

例えば、天気予報などで公開されている気象衛星が撮影した台風の写真は、機械が撮影したものであり
著作物には当たらないため、同一または類似の画像を作成したとしても、著作権侵害とはなりません。
しかし、漫画やアニメのキャラクター、タイトルのロゴ、エンブレムなどのデザインは、著作物となるため
類似しているだけでもNGです。
そのため、自社ロゴや自社シンボルマークであったとしても、既存の著作物のデザインと特徴が似ていると
判断された場合、権利侵害となることがあります。
既存の著作物を参考にしても問題はないものの独自性のあるデザインになっているか、権利侵害になっていないかを確認しましょう。

5.まとめ

オリジナルポロシャツは、ボタンの有り無しなどのタイプによって全体の印象が決まるため
ニーズやファッション性に合わせて決めることが大切です。
ポロシャツのオリジナリティを演出するデザインは、刺繍やワッペンを活用すると、ポロシャツの雰囲気と
マッチして高級感があり、ワンランク上の質感が叶えられます。
書体やデザインのイメージ、デザインのサイズなどが決まった後は、
イラストレーターやPDFファイルなどで業者にデザインを送ることになります。デザインを送る前には、
著作権や版権などについて問題がないか確認し、権利侵害とならないオリジナリティのあるデザインとなっているか確認しましょう。