2020.11.03

基礎知識

オリジナルスタッフジャンパーの素材・生地の特徴

オリジナルスタッフジャンパーの素材・生地の特徴

オリジナルスタッフジャンパーは、イベントによって長時間や連日の着用になることもあります。
最後まできれいに着続けるためには、注文時の素材・生地選びが重要です。
オリジナルスタッフジャンパーには独特のハリ感やツヤがあり、見た目では違いがわかりにくいですが、
生地の織り方ひとつでも機能性が大きく異なります。
そこで、今回はオリジナルスタッフジャンパーに適した素材と生地の特徴について解説していきます。

1. オリジナルスタッフジャンパーの生地と価格の関係

オリジナルスタッフジャンパーの製作費は様々な要因によって決まりますが、
「生地が厚くなるほど高くなる」のが基本です。反対に、生地が薄くなると安価になりますが、
その分耐久性が下がる点には注意が必要になります。
イベントや行事で長時間着用する場合、生地の耐久性はとても重要なポイントです。
デザインのサイズや加工方法など、全体のバランスをみながら、予算の範囲内で生地にも
こだわることをおすすめします。

2.オリジナルスタッフジャンパーでよく使われる素材

オリジナルスタッフジャンパーの生地には、主に3種類の素材がよく使用されます。
それぞれについて詳しくみていきましょう。

水を弾くナイロン素材

ナイロンは、石油を原料とする合成繊維です。摩擦に強く、耐久性は綿の10倍ほどもあります。
ポリエステルに比べて軽く、伸縮性もありシワになりにくい素材です。
また、吸水性・吸湿性が低いため、雨天時でも水を弾き、乾きやすいという特徴があります。
色を付けやすく、カラフルなオリジナルジャンパーに最適な素材だといえるでしょう。
ただし、長時間着用していると黄ばんでくるという点には要注意です。

耐久性のあるポリエステル素材

ナイロンと同様に、ポリエステルは石油などを原料とした合成繊維です。原料が同じなのでナイロンと
特徴は似ていますが、より耐久性が高い特徴があります。
丈夫で熱にも強いため、紫外線によるダメージも少なく、屋外イベントも快適に過ごせます。
また、洗濯による型崩れもしにくく、保存時にも虫害を受けにくいため、保管がしやすいというメリット
があります。ただし、静電気が起こりやすく、毛玉ができやすい点は把握しておきましょう。

綿とポリエステルの混紡素材

綿とポリエステルの混紡素材は、通称「綿ポリ」とも呼ばれており、ジャンパーによく使われる
素材の1つです。
ポリエステルは丈夫な反面、吸水性が低くシワになりやすいというデメリットがあります。
そこで、吸水性の高さ、肌触りの良さといった特徴を持つ綿と混紡して、ポリエステルの
欠点を補っています。
逆もまた然りで、綿の耐久性の弱さをポリエステルが補っています。
綿ポリはそれぞれの欠点を補い合う関係で、黄金ブレンドともいわれる素材です。
ジャンパーのほかにもTシャツやタオルなどで使用されています。

3.オリジナルスタッフジャンパーでよく使われる生地

素材の違いによってオリジナルスタッフジャンパーの機能性は変わりますが、生地の織り方によっても
ジャンパーの機能性が左右されます。
オリジナルスタッフジャンパーで使用されている生地について詳しくみていきましょう。

耐久性に優れたタフタ生地

タフタ生地は、平織りと呼ばれる縦糸と横糸を交互に重ねる織り方で作られた生地です。
独特なハリ感とツヤがあり、シワになりにくく耐久性に優れています。タフタ生地はもともと高級生地で
あるシルクから作られていました。しかし、現在はナイロンなどの合成繊維でも仕立てられるようになり、
安価で調達が可能です。オリジナルスタッフジャンパーは、主にこのタフタ生地で作られています。

伸縮性のあるツイル生地

ツイル生地は綾織りで織られた生地です。綾織は平織りとは違い、縦糸2~3本に横糸1本を通過させます。
耐久性に優れており、シワになりにくい点はタフタ生地と同じです。加えて、ツイル生地は柔らかく
伸縮性に優れています。しかし、摩擦に弱いため、連日の着用には注意しましょう。

格子状に編まれたリップストップ生地

リップストップは、Rip(裂ける)Stop(防止)からきており、格子状に編みこまれた生地です。
裂けたり、破れたりした場合でも途中で止まる性質を持ち、耐久性に優れ、生地は薄く軽量です。
また、撥水性があるため、汚れにくく、日常生活でも様々な場面で活用されています。
風よけ効果もあるため、屋外イベントやアウトドアシーンの防寒対策としても人気です。

4.生地感は直接触って確かめると安心

生地感や素材の特徴を理解できても、実際に目で見て触って確かめなければ、見た目の印象や伸縮性は
わかりづらいものです。
業者によりますが、実物のサンプル貸し出しサービスを行っているところもあります。
オリジナルスタッフジャンパーを作るときには、サンプルでの事前の確認をおすすめします。

5.まとめ

ジャンパーの生地は、地厚になるほど頑丈に仕上がるため、価格も上昇します。生地感を重視したいのか、
デザインを重視したいのかなどコンセプトを明確にすることが予算内でオリジナルジャンパーを
製作するポイントです。
また、ジャンパーは生地や素材のメリットを活かし、デメリットを把握することも大切です。
長時間にわたる企業や地域のイベントなどでは、期間や使用頻度などから適切な素材を選びましょう。